あの日早朝の空に残煙とともに立ち上ったのは尊い紫色の無数の魂だった緋と蒼の真の紫の夜が訪れると智と巧と利の此岸が色褪せて波羅蜜(はらみつ)の夜となった満月の朝に彼岸へと旅立った悲壮の群れはすべて光へと導かれたのだろうか太陽と地球と火星が一列に並ぶ夜がもうすぐ巡ってくるしぶんぎ座の流れ星を見つけた空はうす紫遠い記憶の色のような