ひとつの星

 

夜空を眺めるのが好きな人は
むかしむかし星だったのかもしれない

宇宙の暗闇でキラキラひとりぽっち
あの無限の寂しさと果てない自由が
懐かしいのかもしれない

地球上で有限を生きる人々
生きているだけで輝いていることに
気づかずに日々を過ごす

遠い宇宙の果てから眺めたこの星は
億万の命でキラキラしているのだろうか

一人にひとつの星
一匹にひとつの星
一樹にひとつの星
一花にひとつの星

目がくらむような
ミラーボールのようで
あってほしい