季語:星朧(ほしおぼろ)

 

見ることは愛することか星朧 みることはあいすることかほしおぼろ


三春の季語。

山を眺めながら
思索しているのか
眠っているのか
後姿からはうかがえない

尾羽根が少し揺れたので
小さな声で呼んでみる

ほとんど囁くような呼びかけに
ゆっくりと振り返ろうとする鳥

見るというのは愛するということなのだ
そんな思いが浮かんだ

わたしが何気なく目をやると
鳥はたいていわたしを見ている
いつも愛してくれている

だから神様なんだ
と思う


小さなプラネタリウム