心の湖に浮かぶ一艘の舟誰かと一緒には乗れない一人乗りの舟大切な人がいてもお互いの舟で並走するだけ舟を漕ぎ出すのはいつも夜大きな満月静かな湖面息を吸って息を吐いて波のない湖上揺れているのは心並んでいた舟がいつの間にか闇に消え知らぬ間に新たな舟が月とともに現れる星を眺め星に別れを告げて巡る舟の旅夜の湖は深く暗くそれでも漕ぎ出してゆこうか今宵