何を運ぶともなく風が吹いてくる目に見えぬ七色の光を乗せていかにも軽くいかにも明るく山からは緑の幻を空からは水色の幻を耳に聞こえぬ朝の風が運ぶ小鳥たちの喧騒生きている地球夕陽からはオレンジ色の幻をブラックホールからはラズベリー色の幻を耳に聞こえぬ夜の風が運ぶカリンバのような星の音生きている宇宙風が運ぶ命のようなもの