季語:熊(くま)

 

糧さがす熊の足跡浅き夕  かてさがすくまのあしあとあさきゆう


三冬の季語。

クマやイノシシが人里に下りて来て人を脅かすというニュースが増えてきた。
怖いなと思うけれど、人間が動物たちの棲みかやエサ場の開発を進めたのが原因のひとつもであると思うと
かわいそうにも感じてしまう。

三重県の海岸の消波ブロックで衰弱したクマが見つかったり、
新潟県の診療所の地下倉庫で冬眠する親子クマが見つかったというニュースもあった。

棲むべき場所を失いつつあるのか、失ってしまったのか。
多少なりとも開発の恩恵を被っている人間としては、何となく心が重い。