季語:葛餅(くずもち)

 

葛餅や光も匂ふ甘やかさ くずもちやひかりもにほふあまやかさ


三夏の季語。

黒蜜ときな粉をかけて楊枝をさせば
半透明の滑らかな表面に反射した光も揺れて
至福の一歩手前です。

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「古事記」にも記載されている葛…
太古の昔から存在していた植物だ。

「葛餅」の名前は、江戸時代の国学者、塙保己一の著書である
『続|群書類従《ぐんしょるいじゅう》』に見られるという。
つまり、江戸時代には「葛餅」は存在していたということになる。

一見難しそうなタイトルで、ちょっと読む気にならないが、
いわゆる国学・国史の書で、その中の「飲食部」の章に
「葛餅」の記載があるらしい。