
ボーマンの船やも知れぬ流れ星 ぼーまんのふねやもしれぬながれぼし
三秋の季語。
人工知能HAL(ハル)の暴走によって宇宙空間に独り取り残されたボーマン船長
探査目的であるモノリスを見つけ、ディスカヴァリー号からポッドに乗り換え追跡…
謎の白い部屋にたどり着き、地球とは違う時間が流れる中
ついにはスター・チャイルドへと進化する 「2001年宇宙の旅」より
それから21年
その後の物語があるとすれば…
地球上に転生したスター・チャイルドはいまや21才
体内に秘めた宇宙の種を花開かせているのか
それとは知らず凡庸な道を歩んでいるのか
そして
あの探査船が宇宙を彷徨っていれば
いつしかスペースデブリとなり
星のように流れ落ちてくるのを
どこかで目撃したりするかもしれない
そんなことを考えながら
夜空を仰いでいると
見えない流れ星が
見えたような気がした