寝室のカーテンの向こうの窓を大風が震わせるあれは闇に紛れて天翔ける龍の風だドラマチックな唱法で鳴きながら翔けている歓びでもない恐怖でもない豊かな声で鳴いている地上に繁茂する悲しみ地上にもやだつ憎しみすべてを食らい尽くそうと超音速の風となって蛇行しながら闇を裂く星は彼方へ飛ばされて月は凍って白く固まったそして私は眠りにつく寒風に凍てつく夜すべての生き物に眠る場所があるのだろうかそんな思いを地上に託して龍は帰っていったブラックホールの自らのねぐらへと