聖夜の光 聖夜の闇

 

クリスマスが近づけば
イルミネーションで華やぐ街
闇に気づかないふりをして
つかの間の幻想を楽しむ夜

イルミネーションの向こう
藍色の空の奥には
何億光年を経て
地上に光を届ける星が
確かに広がっている

ひとつふたつみっつ…と
数えていると
星影を奏でるピアノの音が
こぼれるように流れてきて
消えた
余韻という影を残して

心を震わせた調べは
鼓膜を震わせることなく
ときとして
わたしの中で甦る

宿命のように広がる闇が
空一面を覆ったとしても
そこから
光は生まれ続ける