シャボン玉

 

ほんのすこし
過去を振り返って
ほんのすこし
哀しくなった
けれども
シャボン玉に
反射した光のように
美しくもあった…

というのは
ちょっと嘘っぽい
ほんとうは
思い出したくなかった
そんな気もする

あるいは
触れると弾ける
はかなさを
美しいと感じただけ
かもしれない

外の光と内の光が
干渉しあって
虹色になるシャボン玉

今ある光を透かして
過去を想うとき
思いもしなかった色が
生まれてきたりもする
そんな感じ?

シャボン玉を
つくってはこわし
楽しんでは悲しみ
ここまで
やってきたんだな

ま。いいか

とやり過ごして