思索の小径を彷徨ううちに言葉たちの迷宮が新月の闇の中へとわたしを誘い込むひとひらまたひとひらと言葉は意味を脱いでゆき最後に残されたのは文字という形骸あれはすべて幻だったのだ異形の影が笑う形すら残らない意味に囚われていたのは心心もまた意味のない言葉けれども新月が隠しきれない鮮青の光を美しいと思っているわたしがここにいる