季語:サイネリア(さいねりあ)

 

シヴァ神に摘まれし赤きサイネリア  しゔぁしんにつまれしあかきさいねりあ


晩春の季語。

ヒンドゥー教ではブラフマー、ヴィシュヌとともに三柱の主神の中の一人とされるシヴァは、
「破壊」と「再生」を司る神である。

神話では、慈悲深い描写がある一方、それとは対照的に恐ろしい性質を見せるエピソードも散見される。
そのため、曖昧さとパラドックスの神などとも表現されるそうだ。

シヴァ神 @仏教
大黒天:シヴァと大国主が融合した神格
不動明王:恐ろしい姿態のシヴァ

シヴァ(偶像)の特徴
額の第三の目、首に巻かれた蛇、三日月の装飾具、絡まる髪の毛から流れるガンジス川、
トリシューラ(三叉の槍)、ダマル(太鼓)


一方、冬から春にかけて咲くかわいらしい花、サイネリア。
英名はシネラリア(Cineraria)であるが、不吉な連想につながるのでサイネリアと呼ばれることが多い。