この花の少女は神のような存在を頭上にいただき光と影の狭間で自在に花を咲かせる生まれたての花はすべての光を内包して清らかに白い光とともに生まれる影の花は全ての色を内包し宇宙の闇に溶けてゆく花は絶え間なく生まれ続け宙に遊び色に染まってゆく純白の花が赤味を帯びやがて桜色に変わるとき花の世界の外側に焦点を定めた少女は自然と呼ばれる神の化身に恋をする桜はいよいよ蕾を膨らませて春を呼び少女の詩界に入ろうと競うように開花する