真珠に糸を通す

 

詩人とは
真実を語る嘘つきである
ジャン・コクトーが言った

詩人とは
真実を語りたい幻想家である
そう言いなおしたら
天上で笑われるだろうか

真実は自立している
マハトマ・ガンジーが言った

暖かい太陽の光の下でも
凍れる星月の光の下でも
天を指し続ける
あの糸杉の姿を想う

真実は孤独である

星の雫が湖に落ちた音にさえ
耳を澄ますことができるほど
孤独である

孤独はまた美しい
余分なものを取り除いたところに美はある
そう語ったのはミケランジェロだ

真実と孤独と美という真珠玉を
糸に通してゆく

さて何ができあがるのだろう