季語:早春(そうしゅん)

 

素粒子となり早春の空へ消ゆ そりゅうしとなりそうしゅんのそらへきゆ


初春の季語。

今年の春にヨウムを亡くした。
30年近く一緒に暮らした鳥だ。
心にできた空洞は神さまがいた場所に違いないと感じるほど
この世がひととき幻想に満ちた。
切なすぎる現実からの逃避。

そして
幻想と現実のせめぎ合いの中
光の粒となって空へ消えていった。