大切なものを失くして心に開いた空洞空っぽのはずなのに太陽の40億倍の質量のブラックホールで満たされた暗闇に育つ妄想はバビロンの塔よりも高く暗黒の空へと伸び盛りただその成長の早さに呆然と立ちすくむけれども時間は真黒(しんくろ)の空洞を穿ち続けた暗い妄想はいつしか白濁の幻想へと変容して悲しみさえもはかなく消えてゆくましてや喜びも全てのものが消えてゆくならばただ愛おしいこの世界は