季語:芒(すすき)

 

何光年ふる星影や芒の野  なんこうねんふるほしかげやすすきのの


三秋の季語。

夜の芒野原に降る星の光は
何光年も経(ふ)る遠い昔の星影

夜の芒野原に降る月の光は
怛刹那(たせつな)で地球に届く月影

星影のもと太古の夢を
月影のもと朝(あした)の夢を

天津甕星(あまつみかぼし)は星の神
高天原に怪光を放ったそうな

月夜見(つくよみ)は月の神
人影なき芒野を黄泉の色に染めるそうな