鳥っこ

 

セキレイが
鳴きながら
散歩道に舞い降りた
黒い尾羽を上下させて
道案内するかのように
アスファルトを歩く

鳥居への道すがら
いつの間にか
姿を消した

笠木にはスズメの列
口々に鳴き
挨拶する

挨拶を返して
鳥居をくぐる

鎮守の森の奥の方
カラスとカラスが
鳴き交わす
空からの番人のように
詣でる人を歓迎するかのように

私は空を見上げたあと
観音堂にお参りする

鳥っこが
絶滅しませんように