大和郡山の町家の建築的特徴写真


「厨子(つし)二階」

屋根裏を利用して設けた2階。2階の天井が低く、虫籠窓があります。江戸時代から明治時代にはやった様式です。 大名行列を見下ろしてはいけないことから、2階の天井が低く抑えられ、物置としての用途で許可されていたらしい。また使用人の部屋としても、用いられたようです。                   「建物概要の厨子(つし)二階」に戻る

「虫籠窓(むしこまど)の分銅」

  両替商を意味する分銅が記されています。江戸時代に両替商が用いた分銅この分銅の形は蚕の繭をかたどったものといわれており
江戸時代初期に生糸貿易が盛んであり、生糸は貴重品とされたためといわれています。また両替商の看板も分銅を意匠とした物で銀行の地図記号として今日に採用されています。
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「煙出しとむくり屋根」

直線的な屋根をむくり屋根に形を変えることによって、より建物の雰囲気がグッと和らぐ効果があるということです。 上部の煙だしは、竈(かまど)から出てくる煙で梁や壁をいぶして、その後、外へ排出するためのものです。いぶすことにより、建物の防虫効果を高めます。                        「建物概要の煙出しとむくり屋根」に戻る

「袖壁」

隣家の火災から、延焼しないよう、また自家から延焼させないように、建物を相互に守る防火壁です。 「建物概要の袖壁」に戻る


                                                                   「一文字瓦」                   

メリットは軒先がすっきりする事、軽くなる事等の意匠性です。 現在は排水溝との関係で樋を設置していますが、本来はないものです。 「建物概要の一文字瓦」に戻る                   

「大戸の錘(おもり)」 「大戸」

大戸に結ばれているロープは2つの滑車を経由して、錘(おもり)に繋がれています。大戸を持ち上げるときに、軽くなるよう工夫されています。 大戸は内側から鍵がかかるようにできていて、また、安全確認のための”のぞき窓”の構成になっています。「上の写真はのぞき窓の状態」        「建物概要の大戸」に戻る

「ばったり床机」

商品の仮置きや、世間話をする場所です。折り畳み式になっていて、足は自動的に下向きになるように回転機構になっています。また折り畳んだ時に、格子戸と色調を併せるために 弁柄(べんがら)が底面側に塗られています。       「建物概要のばったり床机」に戻る

「格子戸」

通常は、右側の小さな格子戸から出入りします。       「建物概要の格子戸」に戻る


「格子窓」 「出格子」

弁柄の残った、格子戸は、やや大き目の格子で、中の店の間の都合にあわせて、取り外し可能になっています。出格子は、格子窓の格子に比べて、細く、蜜に配置されています。 これはプライバシーを保つためです。        「建物概要の格子窓」と「建物概要の出格子」に戻る

「梁の弁柄」

軒下の梁に弁柄の跡が見られます。格子窓、出格子やばったり床机にも跡がみられます。        「建物概要の弁柄」に戻る

「婚礼駕籠(かご)」

明治27年4月16日、奈良市柏木町から、岡本平六の次女 カメノが、葉本元次郎へ嫁いできた時に用いられた「婚礼駕籠(かご)」。
「婚礼駕籠(かご)」の内部には、背もたれ、肘置き(ひじおき)、化粧箱及び手あぶり懐炉を乗せる折りたたみ台が設えている。 背もたれ周辺は、麻の葉模様の赤い千代紙で装飾されている。背もたれ、肘置き(ひじおき)はピンクの布で覆われている。
柄(え)の長さは、現状の約2倍程度である。蔵に保管してあったが、リフォームの為、大工さんが梁に持ち上げてくれた。この時に、柄が長すぎたので切断された。 明治時代に人力車に取って代わられた。        「建物概要の婚礼駕籠(かご)」に戻る

竈(かまど)

竈(かまど)の一番下が石の基礎、その上が舟板の基礎、その上が土による竈(かまど)。手前側は、銅製の釜で、その奥は以降は、鉄製の釜である。 煙突は、切断されていて、目隠しされている。左右には、煙突のススを除去する取り出し口がある。        「建物概要の竈(かまど)」に戻る






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