冬の森。
聖なる冷気に閉ざされた静寂の中を行く・・・月光が白銀の世界を
真昼の様に照らしています。
コントラストの強い闇の中へ、恐る恐る目を凝らすと、
空腹に耐えた瞳が、月を弱々しく写していました・・・

在る日突然、劣化ウラン弾が降り積もる大地・・・
ひたすら身を屈める子供達。
不条理な命の試練、 摂理に従う命の試練・・・

弱き命に、春を祈りつつ雪を掻き分ける。
小鳥
キャンバス
子アマゴ 「キャンプしているよ・・・わぁ〜人間ってキレイ好きだ!」
母アマゴ 「そうね、食器を洗剤で洗い、その
洗剤をまたキレイに
       洗い流しているわね」
子アマゴ 「どうして・・・」
母アマゴ 「きっと
体に入ると好くないからでしょ!」
子アマゴ 「 ・・・・・・ 」
森の植物たちは、みな太陽を向く。苔さえも天を向く・・・
だから生き方がとてもシンプルだ。 近頃の人間は
太陽よりも、
人工照明のほうを向いていませんか?
酸素を生み続け、私たちが生存できる環境を守ってきた「木」は、
死後も建築物となって
1000年・・・その形をとどめることが可能だ。
私は、死後
数時間で腐敗をはじめる・・・
森を散策してきた愛犬が,11時間苦しんで死にました・・・
都会のお子さまも、公園などの
毒入りフード
ご用心下さいませ!!
人間たちが勝手にやって来て、森の動物を連れ去り・・・
その一生を、都会の檻の中で
過ごさせる事を「
拉致」と言います
木々が、慈しみ育てた命を燃やす紅葉という酸化現象・・・
自らを灰分として、新しい命を育てるために・・・
人は、あんなにも美しく
紅葉
できるだろうか。
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森は白銀の世界へと衣替えだ。
動物たちは、春までの3ヶ月余を空腹に耐えなければならない・・・
鹿や猪、狐たちは、雪原を追うハンターから逃げ続けねばならない・・・
大食漢のクマには、冬眠という手段が有る!
活動期の百分の一という省エネで
春がくるのをじっと待つ・・・
元旦からあくせくするわが身には羨ましい限りだ・・・粉雪が再び舞い出した
それぞれの命に・・・今日が始まります。
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アトリエでは、薪ストーブを使っている。燃料は間伐材の杉だ・・・
山と積み上げた薪の隙間に
数千匹のカメムシが越冬している。
暖をとる為に・・・先住民顔をした一匹一匹を優しくつまみ
ダンボール箱へ(虫の居所が悪いと、たちまち悪臭?)・・・ 一苦労である。
それにしても「カメムシ」は、食事もせずに春までの5ヶ月を
どうやって生き延びるのだろう。自然界は知恵者でいっぱいだ・・・
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カマキリは、秋に草の茎や木の枝に卵を生む。
綿菓子のような卵(卵嚢)は年によって、生みつける 高さが異なる・・・
来るべき冬に積もる雪の深さを予測して・・・雪に埋もれない所に
生みつけるらしい(アトリエでは、雪のかからない軒下のマキの隙間を
選んでいる)カマキリは、どうして冬の降雪量を予測することが
出来るのだろう。自然界は知恵者でいっぱいだ
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森から生まれた家具たちは、それぞれが樹の命を宿している。
だから素直に造られたテーブルや椅子は人の命を超えて
修理に応えてくれる。 父や祖父の想い出を温かく伝えてくれる
今私達は、新しいものを次々と求め、そして捨て・・・
それは「
父から子への言葉」も捨てているのかも
知れませんね・・・。
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〒633−0122 奈良県桜井市初瀬880
HP http:://web 1.kcn.jp/hasekura
TEL 0745-95-217 MAIL hasekura@kcn.jp

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ロゴ
冬の森。
小鳥たちは、木立が朝日を浴びる頃になると食事の為に活動を
開始する・・・体温の維持が容易になるからだ。
木々の新芽たちは、もっと日差しが強くなる日を待っている・・・

全ての命の根源
が太陽ということを知っている。
現代人も、やっと
太陽のエネルギーに
気づき出したようだ。
マスク
森が30センチほどの雪に覆われた。木立の合間を縫って、
せせらぎが流れている・・・。
このキラキラとした流れも、純白のベールで大地を覆う雪も、
木立越しの青空に浮かぶ雲も・・・全てが
「水」と呼ばれる物質。
地球という環境の中で、自在にその姿を変化し、そのしなやかさで、
動植物の営みを支える・・・高慢な人間でさえ、70%が水分と言う。

青き星の生命の神秘に頭をたれて、雪の小径を行く。
マスク
早朝の森を行く。
日ごとに木々の枝が芽吹き、灰褐色だった世界を
新緑に塗り替えています・・・
朝日に輝く鮮やかな緑は、全ての
生き物の心を希望で満たしている事でしょう。
バタバタと静けさを破って
2羽の山鳩が叢から飛び立ちました。
・・・イラクでは、生まれ育った地から遥か離れて
数千羽の
鳩たちが
、生物・化学兵器から米軍を守る為に進軍している
そうです。同兵器に敏感な鳩たちが、ケージの中から目に
するのは新緑でなく、砂嵐の広漠とした砂漠・・・
希望ではなく怯えの世界・・・。
ボタン
キャンバス
ボタン
大気が凍てつき限りなく精粋となる冬の森・・・シルエットとなった
木々越しに浮かぶ月は、その高貴な輝きを一際増します。
半月の夜には、やわらかな光で優しく大地を包み込み・・・
そして
満月が近付くと共に、月光は森を命のテーマパークへと
変えて行きます・・・水墨画の豊かな階調で木立や林や丘を彩り、
森の広場では星の瞬きをイルミネーションとして
精霊たちのカーニバルが繰り広げられます・・・。
キャンバス
寝袋に、体をもぐりこませる・・・1500円もしない安物だが、
真冬には毛布を一枚内側に
忍ばせれば十分だ・・・驚くほどの保温性能である。
そして何よりも、
母の胎内 に抱かれているような安らぎに包まれる・・・。 
自分の弱き命を畏れ、大地の大いなる力に涵養され、
闇の中で休息をとる森の動物へ思いを馳せる・・・
それぞれの命が、
明日という夢 の中へと泳ぎ出す。
ボタン
キャンバス
雪の合間から、「ふきのとう」や「かたくり」の新芽が
顔を出し始めました・・・
大地を這い北風を避けていた「おにのげし」は全身を
嬉しそうに広げ・・・「イワタバコ」が、まあるく折り畳んだ葉を
いつ、陽射しの中にほどこうかと思案しています。
木々の枝では、厳寒を耐えた新芽たちがカウントダウンを始めました・・・。
森の
全ての命が待ちわびていた春が、すぐ其処に・・・
キャンバス
昨日の雪が、大地を白い絵の具で塗り替えてしまった。
急峻な谷間の沢道を行く・・・向こう岸の斜面に、
動かぬ
濃茶色の塊が・・・行き倒れた猪のようだ。
思いを馳せる・・・どんな生を営んできたのだろうかと。
体温が、降り出した小雪を溶かす事はもうない・・・

ゆっくりと
白い絵の具に消えてゆく。
キャンバス
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ひざまで降り積もった新雪の中を行く・・・。
全ての存在が、マイヨールの彫刻を思わせるふくよかな曲線の
ベールで覆われる・・・
純白と呼ぶ原色が、自然の中に在った
ことを教えてくれます。
森の中を蛇行するせせらぎは、大地の色を留めようと

限りなく透明
となって流れる・・・共に兄弟でありながら、純白と透明
人間は、果して何色だろうか?
キャンバス
吉野で山暮らしをする俳人、前登志夫さんはエッセー『木々の声』で
「冬になると、じぶんが
猪や鹿に近い生きものになって行くような感覚を
おぼえる」と・・・まったく同感である。
緑のカーテンを失った山野は清冽さを増し、森という森が聞き耳を
立てている。神経を研ぎ澄まして、一歩また一歩と・・・
ひもじさに耐えて歩まねばならない。
わが命の気配にさえ、驚く・・・それが冬の森だ。
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秋の森。
夜明け前の驟雨にもめげず、紅葉の名残を残した葉ゞが
最期の命を燃やしている・・・美しい、ひたすら美しい。
「自然は曲線を、人間は直線を生んだ」と言う・・・只一つとして
同じ顔を持たない多彩な曲線で成り立つ自然。
他方、
効率と言う合理の基に直線構成された多角形の
都市風景.計算された乱れのない曲線もあるが・・・。

季節と共に移ろい、日々新たな感動を与える自然・・・
多様な命が共存すると言う合理から生まれる風景の中で
私は立ち尽くす。
ご愛読ありがとうございました。ご感想・ご意見などをご返信頂けると、大変うれしいです。 
初瀬に工房が移りました。 新しい形で「コラム」の再開を予定していますのでご期待下さい… 
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小鳥
明けましておめでとうございます。

今年は、兎年・・・皆様の運勢は如何でしょうか。
干支には様々な動物達が登場しますが、何故でしょうか?
空を翔ける神話の動物・・・辰(竜)を除けば
他の全てが、とても身近な動物達です。
人々の暮らしが自然の中にあり、自然と共に営まれて
いた事の証でしょうね。

地球に暮らす様々な命へ、思いを巡らす新春です。
小鳥
◆ 御杖村の山中、ログハウスでのくらしのコラムです ◆
小鳥
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