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"SWING ADDICTION"
<REPORT-PART.1>
by 田家秀樹

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Vol.1 「ANSWER プロモーションビデオ完成」

 今、完成したばかりの「ANSWER」のプロモーションビデオを見てこれを書いて いる。
 何度見ても刺激的なビデオだと思う。GLAYにとっても氷室京介にとっても、もっ と大きく言って日本のミュージックビデオの中でもこれだけリアリティとテンションの 高さが伝わってくる映像は少ないのではないだろうか。
 もちろん、そこには"ひいき目"という見方があることは否定しない。でも、それを差 し引いたとしてもGLAYと氷室京介ともにさほどの関心がないという人にも、このビ デオの演奏シーンが持っている緊張感は感じてもらえるのではないだろうか。
 それぞれの良さが凝縮されていると同時に、他では見せたことのない高まりのよう なオーラを発散している。一世一代の真剣勝負というのだろうか。単にジョイントしま したというところに留まらず、殺気のような緊張感をはらんでいる。
 去年、GLAYがEXILEと組んだ「SCREAM」にもそうした真剣勝負感は漂っては いた。でも「ANSWER」は、その感じとはまた違うであろう。EXILEとのジョイントが一 種の異種格闘技だったとしたら、「ANSWER」には、彼ら自身のミュージシャンとして だけでなく一人の人間としての存在証明という意味も備わっている。
 自分がなぜ音楽に目覚めたのか、そして、何を支えに音楽をやってきたのか。
「ANSWER」は、その答えの曲と言って過言ではないのだと思う。
 歴史的、伝説的、音楽シーンではそうした言葉が比較的安易に使われる傾向もあ る。でも、この「ANSWER」は、80年代と90年代を繋ぐという意味でも歴史的であり、 それぞれの歩いてきた過程があったからこそ実現したという意味で比類の無い出会 いだろう。時代を象徴している存在ならではの背景もあり、更にお互いの人間的なド ラマも刻まれている。そうした関係こそが"伝説"と呼ぶに相応しいと思うのだ。
 話がいきなり結論めいているかもしれない。
 でも、もちろん「ANSWER」は、PVが着地点ではない。

 8月5、6日の東京・味の素スタジアムでの「SWING ADDICTION」がそのハイ ライトとなる。このサイト(※ライヴ特設サイト)は、そこに至る過程を同時進行で追ってくというものだ。この 空前のコラボが何を見せてくれるのか、そして、どういう意味を残そうとしているのか をこの場を借りて、4回に渡り伝えてゆきたい。

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