クリスマスイブの日がやってきました。ミルが帰ってくるのです。ヌーは嬉しくてたまりません。朝早くから猟に出かけ、ミルに食べさせるために獲物を取ってきました。家の掃除もすませました。鍋を火にかけミルがいつ帰ってきても温かいシチューが食べれるようにしました。そうしておいて、昼過ぎには山の麓の駅まで迎えに行きました。
 汽車が着きました。ミルの姿をさがしましたが見つかりません。次の汽車が着くまでだいぶあります。ヌーは待ちました。少しでも早くミルにあいたかったのです。やっと次の汽車が着きました。しかし、ミルは乗っていません。