谷瀬のつり橋
黒木の御所跡

1333年の秋、倒幕を企てた第96代後醍醐天皇の第三皇子・大塔宮護良親王は、難を避けてしばらく十津川郷に身を潜められました。
この時、十津川郷民は、谷瀬に仮の御殿を建て、親王をお守りしたといいます。
その後、親王は、尊氏の弟直義により害され、28才の生涯を終えましたが、1905年、郷民によって谷瀬に「黒木御所旧址」の碑が建てられました。

南帝陵の下、河原近くにある国王神社には、長慶天皇をお祭りしてあり、「国王神社」の神額は大久保利通 公の揮毫になるものです。
例祭は、毎年古例に則り行われ、祭りは上野地より境内に行列をつくって練り込み祭式を挙げます。
上野地から対岸の谷瀬へは、高さ54m、長さ297mの日本有数の長さを誇る鉄線の吊り橋が架かっています。
昭和29年に架けられた生活用の吊り橋で、周囲の山々が織りなす眺望や、渡る際に味わえるスリル感などが話題を呼び、十津川一の観光名所となっています。
付近には、駐車場、土産物店、また橋下の河原にはキャンプ場等があります。
周辺みどころ
上野地より国道168号線を南へ約2km、河津の国道下に第98代長慶天皇を葬ったとされる南帝陵があります。
南北朝時代、南朝の長慶天皇が北朝勢に十津川の上流天丿川で一命をおとされ、その御遺骸は天丿川に流されましたが、下流の河津では郷民がその御首を川底から発見し、手厚く葬り今日に至ったと言われています。
南帝陵・国王神社
少し足をのばせば・・・
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