Excel 97

[ローン返済計画計算表]の作り方

<元金均等240回払い>のプログラム
たけ工房

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ご存知のことと思いますが、Excel 97には“新規作成”をクリックすると“計算書”の中に
「ローン計画書」が装備されています。これは元利均等方式の計算書で720回払いまでできる計算書です。
ローンの計算には、この「元利均等方式」「元金均等方式」の二通りの計算方法があります。

「元利均等方式」は、毎回定額の金額を支払い、その金額から前回から今回返済期間の利息を差し引いた額を
元金返済金とするもので、返済開始当初は、支払い額の7割を利息が占め残りの3割位が元金返済金という
計算になります。毎回の支払い額が一定しているためか借り手側にとっても一見返済しやすいように
受け止められており、この計算方式が多く採用されているようです。

「元金均等方式」は、毎回返済する元金を定額として、それぞれの期間の利息を加算した額を
支払っていく計算方式ですが、返済開始当初は高額の返済金を支払うことになります。
しかし返済回数を重ねるごとに支払い金額が減少して行き、返済が徐々に楽になって行きます。

さて、それでは「元利均等方式」「元金均等方式」では
借り手側にとってはどちらが得なのでしょうか。
どちらが良いかは一概には言えませんが、毎月コンスタントに定額の金額を支払って行った方がいいのか
一方最初はシンドイけど早く借り入れた元金を減らしたいと思ったほうがいいのか
見解が分かれるところですが
ここで一つの事例によって単純に数値の比較をしてみましょう。

< 事 例 >
借入金 25,000,000円
返済回数240回(20年)
年利6%
借入れ契約日1999年10月10日
初回支払日1999年11月30日
(以降毎月30日に支払い)


項  目 「元利均等方式」 「元金均等方式」
初回支払合計額
元金支払額
利息支払額
222,693
54,200
168,493
288,592
129,100
168,492
2回目支払合計額
元金支払額
利息支払額
 
179,200
54,471
124,729
支払合計額が均等となる
226,794
104,100
122,694
元金が均等となる
支払元金が支払合計額
の50%以上となるのは
102回目から 43回目当たりから
240回目終了時の
支払利息総合計
18,008,656 15,105,672
240回目終了時の
支払総合計額
43,008,656 40,105,672


ご覧のように「元利均等方式」による借入れは、利息を多く支払うことになります。
たとえ僅か3〜5年という短期間でも、また借入れ金額が少額でも
できるなら余分な利息はケチりたいものです。
家のローンなどの返済計画にこの「元利均等方式」「元金均等方式」
ソフトをご用意頂き、いろいろとシミュレーションしてお役立てください。


 

■ローン返済計画計算表<240回元金均等払> プログラムのご紹介

まず、下記の参考事例を参照の上プログラムの作成に取りかかってください。

◆元金均等240回事例フォーム



【書式の設定】


[ファイル]→[ページ設定]→
             [ページ] A4サイズ 縦
             [余 白] 上1.5 下1.2 左0.9 右0.9 ヘッダー0.5 フッター0.6
[書式]→[列] 列幅A:4.5 B:10.0 C:3.0 D:5.5 E〜G:4.0 H〜K:10.0 L:3.0
[書式]→[行] 行1ラベルの上の空白のラベルをクリック 行の高さ15.0
[書式]→[セル] 表示形式:数値 桁区切りマーキング
     配置(横位置):標準 (縦位置):下詰め  フォント:ゴジック 11ポイント

【借入契約条件欄】の作成


  
入力セル位置 入力内容の種類 入力内容
B2 文字列 【元金均等払い】
E2 文字列 ◆ご契約金額
E3 文字列 ◆ご返済回数
E4 文字列 ◆年 利 率
E5 文字列
書  式
◆日   歩
[書式]→[表示形式]数値=小数点以下桁数:5
I2 文字列
I3 文字列
I4 文字列
I5 文字列
E2〜H5
クリックしたままで
反転表示
罫線 外枠:実線 中横線:点線
G2〜G5
クリックしたままで
反転表示
罫線 右側外枠:実線
H5 数式 =IF(H4="","",RONDDOWN(H4/365*100,5))

次に“B7〜K249”の領域に 【返済計画計算欄】の作成です。


 
D7 文字列
E7 文字列
F7 文字列
G7 文字列 日数
H7 文字列 お支払い金額
I7 文字列 元 金
J7 文字列 お利息
K7 文字列 残 高
B8 文字列 ご 契 約 日
B9 文字列 初回お支払日
C9 編集 [編集]→[フィル]→「連続データの作成」→
範囲=列、種類=加算 増分値=1、停止位置=240
M5 数式 =MOD(H2,ROUNDDOWN(H2/H3,-2))
M6 数式 =IF(H2=0,"",(H2-M5)/H3)
K8 数式 =IF(H2=0,"",H2)
G9 数式 =IF(C9>$H$3,"",DATE(D9,E9,F9)-DATE(D8,E8,F8)
H9 数式 =IF(C9>$H$3,"",I9+J9)
I9 数式 =IF(C9>$H$3,"",M5+M6)
J9 数式 =IF(C9>$H$3,"",ROUNDDOWN(H2*$H$5/10000*G9,0))
K9 数式 =IF(C9>$H$3,"",K8-I9)
D10 数式 =IF(C10>$H$3,"",IF(E9+1=13,D9+1,D9))
E10 数式 =IF(C10>$H$3,"",IF(E9+1=13,1,E9+1))
F10 数式 =IF(C10>$H$3,"",F9)
G10〜H10 複写 複写元=G9〜H10 複写先=G10〜H10
I10 数式 =IF(C10>$H$3,"",$M$6)
J10 数式 =IF(C10>$H$3,"",ROUNDDOWN(K9*$H$5/10000*G10,0))
K10 複写 複写元=K9 複写先=K10
D10〜K248 複写 複写元=D10〜K10 複写先=D11〜K248
D249 文字列 合  計
H249 数式 =SUM(H9:H248)
H249〜J249 複写 複写元=H249 複写先=I249〜J249
B7〜K249 罫線 外枠:太実線
B8〜K9 罫線 上枠:実線 下枠:二重線 中横:点線
D7〜F9 罫線 右縦枠:実線 左縦枠:実線 中縦:点線
H7〜J9 罫線 左右中縦:実線
B10〜C249 罫線 右縦:実線 中横:点線
D10〜F249 罫線 右縦:実線 中縦:点線 中横:点線
G10〜K249 罫線 中縦:実線 中横:点線

●入力領域以外の所には「保護」を掛けておきましょう。
 <入力領域>“H2〜H4”“D8〜F9”この二カ所の領域のロックを解除しておきます。
        [書式]→[セル]→[保護]ロックのマーキングを消す
 保護を掛けます。
        [ツール]→[保護]→「シートの保護」
 ※“H2〜H4”の入力は、「ご契約金額」「ご返済回数」「年利率」(整数で入力、6%なら“6”、12%なら“12”と入力)。
                (“日歩”は自動算出されます。)
 ※“D9〜F9”の入力は、「ご契約日」「初回返済日」を入力します。
●最後に“ヘッダーとフッター”を利用して表題や頁づけをしましょう。
 [表示]→[ヘッダーとフッター]→「ヘッダー/フッター」→「ヘッダーの編集」=中央部へ入力 “ローン返済計画計算表”
 反転させてフォント“ゴジック”“16ポイント”
 [表示]→[ヘッダーとフッター]→[シート] 行のタイトル=B7:K7

以上で「ローン返済計画計算表」(240回払元金均等) のプロゴラムの紹介は終わります。





「ローン計算表600」「元利均等」「元金均等」(600回(50年)の ソフトを用意しております。
この「ローン計算600」は、通常の返済計算と共に、「賞与月の返済額」各月の「返済希望額」などが
シミュレーションできます。下記のローン計算600の「事例フォーム」をクリックしてご覧ください。

◆「ローン計算600」事例フォーム


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