>>vol.105&106

2020. 7.24(Fri.) 「ミュージックステーション 3時間半スペシャル」&"LIVE EX"にHYDEとして出演
そもそも配信ライヴには今ひとつ興味がなかったんですけど、いいプロモーションになるかなと思って、当初はそれくらいのつもりで挑んだんですね。でも、会場に入ったら客席フロアにLEDモニターがズラッと並んでいて、それぞれの画面がオンライン ビデオ チャットになっているから、「これ、お客さんの姿が映るの?」って聞いたら「映ります!」って。"すごいじゃん!そんな手があるんだ!"と感動しましたね。で、実際にライヴをやってみると本当にすごくて、僕を盛りあげようとファンが画面越しに煽ってくるんですよ。デジタルを介して僕たちは繋がっているって実感できて、"これならイケるな"と。この経験が基軸となって、9月のワンマン ライヴの話が膨らんでいきました。配信ライヴへの考え方が大きく転換した一日、さすが「ミュージックステーション」!
前日が故 金子國義先生の誕生日だったので、この日、先生の絵が入ったギターをステージ上に飾りました。
2020. 7.28(Tue.) WOWOWにて"L'Arc~en~Ciel「ARENA TOUR MMXX」"歳オンエア
SNS上で#エアMMXXが盛りあがりを見せる
この時期はステイホーム期間でしたけど、みんないっしょにSNSですごく盛りあがってたりして、新しい楽しみ方がそこにはあるなと感じました。何かが絶たれてしまったら別の方法でコミュニケーションやエンターテインメントが広がっていく。この状況下でないと生まれなかったかもしれないから、それはそれでおもしろいところではあります。
2020. 7.29(Wed.) DVD/Blu-ray 「HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL」発売
HYDE CHANNELにて"HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL"の映像を観ながら解説
解説っていうのはなかなかおもしろいですね。作品として観るだけだと、どういう過程で出来ていったかはあまりわからないし、その曲にどういう意味があるかを伝えるタイミングもなかったりするので。商品の特典映像を観てドキュメンタリーとして、こういう流れでコンサートは作られていくんですよって感じてもらうことはできたとしても、一曲一曲について"これはこうで"とか"実は作ってるときはこうだった"とか、思いや出来事を伝えることって案外ないから。そういう部分の解説も併せて観てもらう機会ってマニア視点でおもしろいんじゃないかと思うんですよね。
"MUCC Presents Trigger In The Box"配信イベントのときもコメント機能を実装したけど、例えばみんなに参加してもらって、「かっこいいですね」とか「うわっ、今、音程はずした!」とかワイワイ言いあうっていうのも、コンテンツとしてはおもしろい。いろいろな側面にエンターテインメントの新しい盛りあがりがあると思うんですよね。
                                                                                                →7月29日 Blu-ray&DVD「HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL」発売日
2020. 8. 5(Wed.) HYDE「HALLOWEEN PARTY-プペル Ver.ー」のVoレコーディング
「映画 えんとつ町のプペル」のオープニング主題歌として「HALLOWEEN PARTY」をと声をかけていただいたので、映画の世界観に合わせて部分的に歌詞を変えた箇所を歌いなおしました。お話をいただいたときはうれしかったですね。例えば"「HALLOWEEN PARTY」みたいな曲を作ってもらえませんか"といった依頼だったらありそうな話なんですけど、「HALLOWEEN PARTY」そのものを使わせてほしいということだったので。僕からすると、ハロウィン ソングという意味でいえば「HALLOWEEN PARTY」を超える曲は誰にも作れないだろうなと思うところがあるし、あの曲にはハロウィンの要素を全部詰めこんだから、もし新たに曲を書くとしたらまったく別の方向からアプローチしていく必要があるんですよね。「HALLOWEEN PARTY」はハロウィン ソングとしてかなり高いクオリティを持った一曲だと思うので、そういう意味でも新しいハロウィン ソングを求めず「HALLOWEEN PARTY」を選んだ(製作総指揮の)西野亮廣さんは賢いなと(笑)。
「映画 えんとつ町のプペル」の世界観に合わせて歌詞を変更することには、とりたてて抵抗はありませんでした。別バージョンとしてアレンジも新たにしましたし。映画に出てくる「えんとつ町」はスチームパンクみたいな世界観だと感じたので、そこに合わせてインダストリアルな雰囲気で構成していきましたね。オリジナルはゴシックだったけど、新たな「HALLOWEEN PARTY-プペル Ver.-」はスチームパンクのテイストを携えて、すごくかわいいバージョンになったと思います。
2020. 8. 9(Sun.) "HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde"開催決定
もともとツアー用に会場は1週間くらい押さえてあったんですけど、コロナ禍になってしまったので配信ライヴを2日間だけ開催しませんかという提案があって。配信ライヴって1公演で何万もの人が観られるじゃないですか。通常のライヴだと動員数と収容人数を考えて数日にわたってやったりしてたんですけど、ある意味、キャパシティが無限になる配信ライヴでは、曲順を変えたとしても2日間が限界じゃないかということで。でも、"LIVE EX"の経験を得て配信ライヴを前向きに捉えられたので、2日間だけだとちょっともったいないなと思ったんですよ。ならば、アコースティックとロックで分けたらどうだろうか。アコースティックならばMC多めのアットホームな雰囲気にしたら何日間かやったとしても毎日観たいと思ってくれるかもしれないし。そういう考えを巡らせながら、内容を詰めていきましたね。
そして、次に焦点となったのは、会場にもお客さんを入れるかどうか。僕としてはちゃんと対策をしていれば感染はしないと思っていたので、じゃあ。極力接触を避けるためにグッズもチケットも全部セットにして販売しようとか、いろいろ考えを練っていきました。そもそもイベント実施のガイドライン上、動員はキャパシティの50%までと設定されていたし、バンド メンバーやスタッフも全員PCR検査を受けることにしたり、十二分に対策が施せることを確認してお客さんを入れる決断に至りましたね。
2020. 8.10(Mon.) HYDEとして出演予定だった"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020"の中止を受け、セットリストを公開
どうせ夢の話なので好きなことを書いてやろうと思って、「勝手にシンドバッド」のあとに「渚のシンドバッド」とか(笑)。これは誰もやったことないでしょ!?フェスやお祭りも含め夏のイベントが全部なくなって、僕は楽しい夏を何度も経験してるからまだいいけど、今、青春の真っただなかにいる人たちは一年一年が重要じゃないですか。僕ですらフェスに行くとお祭りみたいで楽しいから、なくなってしまったのが本当にかわいそうで。だから、せめて僕のセットリストを見て笑ってもらおう、想像してもらおうと思い、夢のセットリストを公開しました。
2020. 8.13(Thu.) 「DEFEAT」レコーディング
やれるうちにやっとけって感じで何回も歌を録りなおしました。この曲、ヤバいですよ。すげえかっこいい。そもそもかっこいい曲しか録らないですから(笑)。こんな状況下だから時間もあるし、ソロならではの柔軟性を活かしていろいろなスペシャリストの意見をとり入れながらブラッシュ アップを重ねて、どんどんクオリティを上げています。次のアルバムはかなりクオリティが高いと思います。
2020. 8.17(Mon.) 「HYDE MY CHALLENGE」ミュージック ビデオ公開
みんな、外に出られないような状況だったから、自宅で踊ったり歌ったり、自己表現した映像を送ってもらって、ひとつのミュージック ビデオにまとめるという企画をやってみました。作品に参加できるっておもしろいかなと思って。デジタル技術を介してだけど僕たちは繋がっているって、すごく伝わる企画でしたね。
今のこの状況が数十年前に起こっていたら、みんなどこで何をしてるか、わからなかったですよね。今はこうやってデジタルを駆使することで手にとるようにわかる。そういう意味では、このコロナ禍が今の時代であってよかったともいえる。これがインターネットはもちろんのこと、テレビやラジオもない時代だったら、どんどん感染が広がっても"この病気は自分の国だけなんだろうか?"みたいな感じだったかもしれない。
このミュージック ビデオは、みんなに参加してもらって、みんなの愛情をひとつにまとめたという意味で意義のある作品となったと思います。
2020. 8.20(Thu.) "HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde"リハーサルのためのPCR検査
リハーサルを開始するにあたって、参加者全員でPCR検査を受けました。唾液を使用した検査で結構な量の唾液が必要になるんですけど、その唾液の採取に苦労する人もいるなか、僕は余裕でしたね。5分くらいでチャーッと出てきました。唾液、得意です(笑)。
2020. 8.22(Sat.) 「LET IT OUT」ミュージック ビデオ撮影
炎天下、空調もない倉庫みたいなところでの撮影だったので、とにかく暑くて。僕はまだ平気でしたけど、マスクマンは大変だったと思います。冬っぽい設定だったから、マスクして厚着して、ちょっとかわいそうでしたね。
今の世の中、ロック ミュージシャンであっても、いい子ちゃんじゃないとダメな雰囲気があるじゃないですか。発言ひとつとっても品行方正じゃないと叩かれるというか、世の中に受けいれてもらえないというか。でもね。僕はある意味、ロック ミュージシャンならば悪くないと思うんですよね。いい子ちゃん揃えていいことばかり言ってても、"え?"って思う。この作品ではいかにバンド メンバーが悪い奴らかを証明しました(笑)。
2020. 8.23(Sun.) HYDE CHANNEL 配信
この夏はなかなか外出できない状況だったから、少しでもみんなに夏の雰囲気を、ということで浴衣姿で某所屋上からお届けしました。いい息抜きにもなりましたね。気持ちがいいものです。外でお酒を飲むのは。
2020. 8.30(Wun.)~ 9. 3(Thu.) "HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde Acoustic Day"リハーサル
バンド メンバー全員が音楽的にすごいいい人たちばかりだから、「とりあえずやってみようか」ってやってみると、だいたいそれでいい感じのアレンジが出来ちゃうんですよ。そこで気になるところがあったら、ピアノメインにしてみようとか少しアレンジを加えていくんですけど、すごく早くて行き詰まることはありませんでした。
アコースティック アレンジを施すにしても、その曲のポテンシャルが下がるのはいやだし、オリジナルのほうがいいじゃんってなるとつまらないから、そう感じた曲は別のアプローチでアレンジしていきました。そういう意味でいちばんむずかしかったのは「MAD QUALIA」でしたね。テンポが速くて、普通にアコースティック ギターで弾いただけだとあまりにもつまらなかったんですよ。だから1回断念したんですけど、再チャレンジしたときに"リズムを半分にしてラテンの雰囲気にしてみたらどう?"っていうアイデアが出てきたので、試してみたら見事ハマりました。"HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde Acoustic Day"に関してはステージの世界観は路地裏で演奏しているイメージが合って、ラテンが僕のなかの路地裏館にフィットしたんですよね。
そうやって楽曲を煮詰めていったんですけど、それでも曲が足りなくて、だったら、みんなが聴きたいであろう曲を追加していこうということで、ラルク アン シエルとVAMPSの曲を追加しました。以前インタビューで、「ニルヴァーナの"MTV Unplugged in New York"をイメージしている」って発言をしたら、「「I'm so happy」が合うかもしれませんね」と言われたことがあったから、ラルク アン シエルの楽曲からは「I'm so happy」を、VAMPSの楽曲からはみんながアコースティックで聴きたいであろう「EVANESCENT」を選びました。
今回の"HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde Acoustic Day"ではバンド メンバーがメインでコーラスをするから、今までのマスクだと口が隠れてどうしても声がこもってしまうんですよ。大音量ならいけるけど、今回はさすがによくないので、僕が自分で口の開いたマスクを作りました。ベースとなるマスクと道具を集めてもらって、紙粘土で作っていきましたね。優れたマスクを作る人材がまわりにいればお願いするんですけど、これまでの経験上、自分以外の人が作るマスクの仕上がりに信用が置けなくて。もう自分でやったほうが早いと思っていたので、今回は僕のお手製マスクにしました。
その夜に晩ご飯で食べた肉が硬いなと思ったんですけど、むきになってずっと噛んでたんですよ。吐きだせばよかったのに。そうしたら顎関節症みたいになって。顎関節症って"アイーン"って顎を出すとよくなるからずっとやっていたけど、全然治らない。そもそも寝違えてもいたから、そのあと、首の治療で整体に行ったら、寝違えた部分と逆の肩を指して「ここのほうがひどいですよ。何かありました?あ、顎関節症ですか。そちらのほうがひどいですね」と言われました。今後はもう硬い肉は食べません。
2020. 9. 5(Sat.)~ 7(Mon.) "HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde Acoustic Day"@ZEPP HANEDA(TOKYO)
ガイドラインに従ってキャパシティは通常の50%でしたけど、お客さんは1席おきにいたので、いつもとさして変わりない感じはしましたね。ただ、歓声を発せない、声を出せないってルールdったので、そういう意味ではちょっといつもとは違いましたけど。その代わりいろいろな音を鳴らしていいよって事前にFC内で言っていたので、でんでん太鼓とか、タンバリンとか、あとあらかじめ録音してきた声をボイス レコーダーで流したり、みんなも様々な工夫をしてくれて、ある意味、別のベクトルで感動的でしたね。
ライヴ自体も通常のアコースティックみたいにしんみりやるのではなくて、激しく演奏するっていう新しい試みにトライしてみたら、これはおもしろいなと思いました。"黑ミサ"みたいにしっとりとしたアコースティックもやってきたけど、あれはあれで今やっているHYDEとは、また別のHYDEだから。タイミングを選ぶ必要はありますけど、今回のアコースティックならば飛沫の心配もないし。50%の制限があっても例えば地方のホールでもできるんじゃないかなと。このタイミングでは東京でしか開催できなくて、東京在住のお客さんしか来られなかったけど、この方法なら安全に地方にもイケる。実際、地方でも開催してくれっていうリクエストがすごく多かったんですよ。これまでソロはオール スタンディングにこだわって、ホールではライヴをやらないようにしてたんですけど、このご時世ではライヴハウスでも席を作ってやっているわけだから、この形ならばホールでも変わらないんじゃないかと思いながら、ステージに臨んでいました。すごく手応えがありましたね。
一方、配信と有観客のハイブリッド型ライヴという意味では、ちょっとむずかしかったですね。いわゆるこれまでもやってきたようなライヴみたいな形ですけど、目の前のお客さんに向けて歌うのか、カメラの向こう側にいるお客さんに向けて歌うのか、曖昧だったので、1日目を終えて会場の観客と同じ目線になるようにカメラを配置しなおしたんですよ。配信で観てくれているお客さんへのアピールがちょっと少なかっただろうなと思えたので、カメラの位置を変えて、僕自身の意識も変えていきました。やっぱりカメラを通して観てくれているお客さんと会場にいるお客さんとでは視点がそれぞれ違うから、どちらかの人たちだけに伝わること、バレることってあると思うんですよね。実際、ステージ上でも感じますし。だから、意図的にアピールをきり換えることいよって、両方のお客さんに楽しんでもらえたんじゃないかなと思っています。
                                                                               →9月5~7日 HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde Acoustic Day@ZEPP HANEDA&有料生配信
2020. 9. 8(Tue.)~ 9(Wed.) "HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde Rock Day"リハーサル
"HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde Rock Day"は、演奏という意味ではこれまでとあまり変わらないんですよ。だからバンド メンバーは、ここのところのヴランクの分だけ練習できればいいって感じでした。なので、僕としては演出面のほうが心配でしたね。
2020. 9.11(Fri.)~12(Sat.) "HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde Rock Day"@ZEPP HANEDA(TOKYO)
とりかかりとしては"LIVE EX"のときに経験したお客さんとリアルタイムで繋がれるLEDモニターの導入を前提として、そうすると1階にお客さんを入れられなくなる、ならばいっそのこと1階全体をステージにしてしまおうというふうに発想が繋がっていきました。そこから思いつくがままに進めていったんですけど、従来よりも映像に特化したものになる、それならばこれまでライヴではできず映像でしか成しえていないことがあるんじゃないか、と広がっていって。例えばUVライトって、ステージを完全にUVライトだけにしてしまうとかなり暗いんですよ。だからライヴではいくらか照明を足さないと、UVライトで光る世界観が表現しづらくて。でも配信ならば、その部分をカバーできるかもしれない。いかにカオスな世界を作りあげるか、ホントにテレビの演出をするかのように段取っていきましたね。2階席にいるお客さんはそのカオス全体を生で見おろす感じのイメージでした。
ライヴの最後で血をかぶる演出があったんですけど、メンバーは演奏するだけでその演出には関わらないから、何も説明してなくて。そうしたら、ステージ上で僕が血を流してワーッて暴れているのを見て、メンバーがワナワナし始めちゃって(笑)。最後、僕が血まみれの状態で倒れているのを横目に"HYDEさん、血まみれで大丈夫なのかな?"って状態で楽屋に帰ったらしい(笑)。それを聞いて爆笑しました(笑)。僕は僕で、体力、気力を使いはたして、楽屋に帰ったら息がしづらくなっちゃったんですよ、"これって過呼吸なのかな?酸欠なのかな?"と判断に迷いながら、結局、酸素と二酸化炭素の両方をとる始末でしたね(笑)。もう、本当に使いきりました。もう"Rock Day"は無理だなって思うくらい、疲れはてましたね。しばらく何もしたくないって感じ。
準備期間は短かったんですけど、それも手伝ってか、みんなで一生懸命やって成功させようという一体感をひしひしと感じました。演出にしてもお客さんの努力も必要だったんですよ。マスクの着用はもちろんのこと、例えばこの状況下では帰りの飲食店で感染するケースが多いですから。帰りはごはんを食べに行って盛あがらないとか、結果、2週間経っても感染したという報告はなかったので、みんなの努力と僕らの対策が、すごく実になったんじゃないですかね。
演奏だったり、衝撃的な演出だったり、たぶん真っ向勝負でこれを超えるのは無理じゃないかというところまで行けたと思うんですよね。ロックのジャンルにおいてこれを超えるには別のベクトルを模索するしかない。観てくれた人はわかると思うけど、通常の配信ライヴのくくりにはとどまらない、新しいエンターテインメントを提示できたという自負があります。あらゆる意味において、やってよかったなと思いますね。すごくいい家蔵も撮れましたし、これは後々海外の人にも観てもらいたいなと思っています。
今となっては配信ライヴ、全然アリなので、体力が戻ったらぜひまたやりたいですね。
                                                                               →9月11日~12日 HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde Rock Day@ZEPP HANEDA&有料浜配信
2020. 9.18(Fri.) ジェジュン「BREAKNG DAWN」(TVアニメ「NOBLESSE-ノブレス-」主題歌)プロデュース発表
ジェジュンの曲をプロデュースしてほしいとのお話をいただいたとき、たまたま制作途中のポップな曲があったんですよ。僕だとそのままでは歌えないから、どんどんヘヴィにアレンジしていってたんですけど、だったら元のポップなバージョンを彼が歌えばいいんじゃないの?と思って、それをお渡ししました。そうしたら"いいですね"ってことになったので、その曲を僕がさらにジェジュンに合うようなロック テイストのアレンジにしていったって流れでしたね。併せてタイアップのTVアニメ「NOBLESSE-ノブレス-」サイドからリクエストされた部分と、ジェジュンが歌うならこういう感じがいいだろうなと思う部分もミックスして歌詞を仕上げました。
ジェジュンのレコーディングが終わって完成した曲を聴いたときは"僕のまねしてるんじゃない?"って思いました(笑)。でもそれが彼の歌い方なんだな。僕より似てる(笑)。
2020. 9.18(Fri.) "氣志團万博 2020~家でYEAH!!~"にHYDEとして出演
木更津に行けなかったのは残念だったんだけど、提灯が飾られていたりメンツもいつもの面々だったり、"氣志團万博"って感じがしましたね。自分たちの配信ライヴの経験を踏まえ、演出もきっちり事前に伝えて、僕なりのライヴができるよう準備してもらいました。自分たちの配信ライヴの経験がなかったら、やり方もいまいちわかっていなくて、普通のライヴになりがちなところだったと思いますが、いろいろ身につけたことがあったので、その技を見せつけるべきでしょうと。先方からはドローンのアイデアをもらって、最初は演奏中に別の要素が入ってくるのって大丈夫なのかなと思ったんですけど、実際にやってみたらうまくいきましたね。結構、これが話題になってたからトライしてよかったなと思います。
                                                                                               →9月26日(土)氣志團万博2020~家でYEAH!!~オンライン開催
2020. 9.27(Sun.) "GASTUNK DEAD FEVER"鑑賞
この配信ライヴは絶対に観るぞと楽しみにしていたので、その日は仕事を入れないようにしました。お酒を飲みながら純粋に観てたんですけど、配信システムがSNSと連携されていることに気づいて、これはやるしかない、盛りあげるしかないと思って熱い思いをTwitterに投稿しましたね。僕もGASTUNKファンといっしょになりたいと投稿してたんですけど、飲んでるから思いが止まらなくなっちゃって、もう感動しまくり。最終的にはボリューム全開で窓を開けて酒を飲みながら大声でGASTUNKの曲を歌う、みたいな(笑)。隣人に怒られるかなとも思ったけど、このご時世、これくらい平和でいいんじゃない?と思って。かっこいい!今でも変わらずかっこいい!!いやあ、すごかったなあ。
2020. 9.28(Mon.) HYDE CHANNELにて"HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde Acoustic Day"の映像を観ながら解説
衝撃という意味では"Rock Day"のほうがすごいんですけど、"Acoustic Day"も安定したアレンジと演奏で、雰囲気も含めてなかなか秀逸なライヴだと思いました。ぜひ、これも次に繋げたいですね。
2020. 9.30(Wed.) 南海電鉄 特急「HYDE サザン」の運行、2021年秋頃までの延長決定
デザインをがんばったとても素敵な電車なので延長はうれしいですね!でも……なんか、僕の電車が走ってたら、不謹慎なことはできないじゃないですか。あと1年近く、いい子でいないといけませんね(笑)。
2020.10. 3(Sat.) 「映画 えんとつ町のプペル」プロモーションで西野亮廣さんと対談
今回の「HALLOWEEN PARTY -プペル Ver.-」のお話をいただいてからは初めての対面。以前、テレビ収録でお会いしたことはあるんですけど。西野さんはまだわからない部分も多いですけど、純粋な方だという印象があります。昔、ラルク アン シエルのライヴで警備員をした経験があるそうで、「ただでライヴが観れました」って言っていました(笑)。プペルは、「HALLOWEEN PARTY」を聴きながら制作してくれたそうで、そのイメージがずっとあったから、ぜひ使わせてもらいたいという思いに至ったみたいですね。僕は僕で、昔、絵本を描きたいと思ってたし、実は似たようなストーリーを考えていたりもしたんですよ。僕の舞台は"夜の町"だったんですけど彼の場合は"えんとつ町"で、最初、絵本を見たとき親近感に似た思いがありましたね。でも、僕はあそこまで絵を描きこめないから、そういう意味においてリスペクトもあったし、お互いがお互いに対してリスペクトを感じるいい対談だったと思います。
2020.10. 7(Wed.) HYDE CHANNEL配信
"HYDE ACOUSTIC CONCERT 2019 黒ミサ BIRTHDAY-WAKAYAMA-"のときにkenちゃんからプレゼントされたテントを使って、ヒロシさんをまねてソロキャンプ企画をしました。2台の固定カメラで長回しとハンディ カメラで撮影をしたんですけど、あいにくの雨でしたね。肉を焼いたり火を操ったりするのは楽しいので、ひとりでもぜんぜん過ごせますよ。普段から暖炉の火をずっと操ってるのが大好きですから、同じように薪をくべたりするのは楽しかったです。
ただ、テントがデカいんですよ。デカすぎ(笑)。4人くらいは入れるテントだったので……。
2020.10. 9(Fri.) "HYDE LIVE 2020-2021 ANTI WIRE"パンフレット撮影
僕が抱いている次のツアーの雰囲気でもある路地裏感を表現しようと、外でロケ撮影をしたり、雰囲気を作りこんでスタジオ撮影をしたりしました。
9月に開催した"HYDE LIVE 2020 Jekyll&Hyde Acoustic Day"の地方版/拡大版にしたいと思っているので、別のアイデアでアプローチするのではなく、完成形を目指していきます。
2020.10.10(Sat.) NHK WORLD-JAPAN presents"SONGS OF TOKYO Festival 2020"にHYDEとして出演
久しぶりにNHKに行きましたけど、フェスみたいな感じでしたね。いろいろなアーティストがいて。番組のスタッフの方がすごく理解があって、「ZIPANG」と新曲「LET IT OUT」、前シングル「BELIEVING IN MYSELF」の3曲を提案してくれたんですよ。普通、もうちょっとメジャーな曲をオーダーされたりするんですけど、海外に配信するという意味合いも込めての選曲ということで、僕が世界に目を向けていることを尊重してくれて、すごくうれしかったですね。確かに僕が選曲してもこの3曲かもしれないと思いました。LEDモニターを設置してくれて世界中の視聴者が映っていたので、そこに向けてどうアピールするかを考えて演奏しましたね。
2020.10.14(Wed.) 「HALLOWEEN PARTY-プペル Ver.-」スペシャル ムービー撮影
正直に言うと、なんで「HALLOWEEN PARTY-プペル Ver.-」のスペシャル ムービーを作るんだろうって今でも思ってるんですけど(笑)。「映画 えんとつ町のプペル」のオープニング主題歌なわけだから、映画の映像を使って作ればいいじゃないですか。でも、西野さんが作りたいと言ってくれたから"それならやりますか"って、基本はすべておまかせで撮影に臨みました。
蜷川実花監督の準備してくれたセットがすごくかわいくて、プペルの世界、えんとつ町の雰囲気で街を作っていて、僕はそこで神様的な存在として演奏してるんですけど、なぜか1カット撮るたびにみんなが拍手してくれるんですよ。「うわあ、かっこいい~」みたいなことを言われて、なんか恥ずかしくなってしまいました。
今号のシメのひと言

2020年は"L'Arc~en~Ciel「 ARENA TOUR MMXX」"が
途中で終わってしまい、東京オリンピックも延期になって、
すごく華やかな年になると思っていたのに真逆の一年に
なってしまいました。冬も深まって寒くなってきたら、ます
ます感染が拡大する怖れがあるので油断はできませんが、
みんな、2021年こそは通常の一年に戻れるよう、前向きに
安全に過ごしていきましょう。
30周年に向けてやりたいことはたくさんありますが、それが
ままならない状況にあるのも事実です。でもそれでも僕らは
夢を見て、やれることを今から一つひとつやっていこうと話し
あっていますので、みなさん、楽しみにお待ちください。