>>vol.104

             
2019.11.24(Sun.) "Yahoo!チケットEXPERIENCE Vol.1"にHYDEとして出演
座席によってチケットの価格が変更になる新しい試みのライヴだったんですけど、みんな慣れていなかったのか、最初はチケットが売れなかった。これからなんでしょうね、こういうアプローチが根づいていくのは。
                                                          →11月21日~24日 Yahoo!チケットEXPERIENCE Vol.1@幕張メッセ イベントホール(HYDEは24日のみ出演)
2019.11.26(Tue.) "THE ORAL CIGARETTES COUPLING TOUR BKW!! STRIKES BACK 2019"にHYDEとして出演
THE ORAL CIGARETTESのライヴを観たりして、僕自身も楽しみました。入り待ち、出待ちは断ってるってことだったんですけど、僕としては出待ちや入り待ちもエンターテインメントだから、ちょっと悪いかなと思いつつも、しっかり派手にやらせてもらいました(笑)。
いろいろなバンドと対バンをさせてもらうことも多くなりましたけど、たぶんお客さんはみんなそれぞれ固定観念があると思うから、普段は僕の音楽に興味のない人たちに観てもらう機会として、とても有意義だなと思っています。百聞は一見に如かずっていうじゃないですか。興味はなかったけれど実際に観てみたら、"あ、思っていたのと違ったな"ってなってくれると思うので。そういう意味において、フェスや対バンでのライヴって、自分としてはこれまでとぜんぜん違う価値観がありますね。通常のプロモーションよりも、ずっと効果的な気がします。
                                                         →11月26日 THE ORAL CIGARETTES COUPLING TOUR BKW!! STRIKES BACK 2019@Zepp Nagoya w/HYDE
2019.12. 2(Mon.)~ 3(Tue.) "HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL"リハーサル
リハーサルといってもライヴはずっとやってきていて、みんな、演奏はきっちりできるから、演出面の確認がメインでしたね。
2019.12. 4(Wed.) 映画「ジョーカー」を鑑賞
ずっと観たかったんだけど、アメリカではちょうどツアー中に公開されていて、なかなかタイミングが合わなくて、それで、ようやく観られたのがこのタイミングでした。アメリカでは"暴力を誘発する"とか社会問題化していて、結構いやな気分になった人も多かったみたいですけど、僕はまったく感じませんでしたね。だんだん悪の華が開いていくさまが"来た来た"って感じでした。
今の世のなかにはネガティヴなものに対して過剰に排除していく流れがあるじゃないですか。その感じが、どうもいやですね。例えば、花火にしたって、ほとんどの公園で「花火禁止」って書いてあるんだけど、じゃあ、どこですればいいのか。なぜ、花火を売っているのか。子供の頃、花火って素敵な夏の思い出だったじゃないですか。だから、そこは禁止するんじゃなくて、安全性をきっちり訴えて「やってもいいけど、きっちり掃除をしようね」とか、別のアプローチを考えられないものなのかって本当に思いますよね。
いろいろなものの多様性が減っていくのがいやなんですよ。「ジョーカー」にしても悪い影響があるから上映禁止にしましょうとか、そういうことならこれまでもヤバい映画なんていっぱいあったよなって思うし。でも、そういう危惧を感じさせるくらいパワーを持った強い映画だったのは事実でした。
最後のシーンはパトカーが炎上したりして街がひっくり返ってるような感じだったんですけど、これがまさに"ANTI FINAL"のステージ セットと同じ雰囲気で、"これ、狙ったな"って思われるなと思いましたね。観ていて"かっこいいな"と思いつつ、"似てるな~っ"とも感じて。まねしてると思われるな~って。でもね、この時点でステージ演出は出来あがってましたから、ここにそれをお伝えしておきます(笑)。                                                                                             
2019.12. 5(Thu.) 南海電鉄 特急「HYDE サザン」取材&早野忠昭 東京マラソン レース ディレクターと対談
南海電鉄さんからとても素敵なお話しをいただいて、慎んで引きうけました。僕が高校時代に乗っていた電車ですから思いいれもひとしおです。まずデザインの叩き台をいただいたんですけど、結構、僕の写真が並んでいて、これだと僕自身が乗りたくないなと思っていろいろ考えていきました。走っていて、地元のみなさんに素敵だと思ってもらえるような電車にしたかったんですよね。だからレンガの電車の上に草が生えているとか、ファンタジーを盛りこんでレトロ感を狙って。最終形に持っていくのには結構時間がかかりました。ラッピングも大変だったって聞きましたね(笑)。
早野さんはすごくアグレッシヴで、モテそうな雰囲気の方でした。イケメンだし。自分とはまったく違う世界の方と話していると仕事をしてる感じがしますね。普通の会社で働いていると、いろいろな企業の人と話したりするだろうけど、僕は基本的に身の回りのスタッフくらいとしか話さないので。でもね。早野さんはストイックに無理して走りこんでいるわけではなくて、気軽に走ることを大切にしているっておっしゃってたんですよ。僕も根底に楽しさがないと意味がないと思ってるし、楽しいからこそ続けられるとも思うので、その点は教官しましたね。
2019.12. 7(Sat.) "HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL"@幕張メッセ国際展示場4・5・6ホール
ステージが予定どおりに仕上がっているかは当日じゃないとわからないので、会場に向かうときはドキドキしますね。行くと大概、何かしら問題があったりして、"なんでわからないんだよ"と思うことも多いんですけど、今回はなかった気がします。これまで何回もやって、積みかさねてきたものが発揮された感じですかね。
ライヴ後はお客さんに協力してもらって、ミュージック ビデオの撮影をしました。どういうビデオになるか、まだその時点では完全に決まってなかったんですけど、せっかくお客さんがいるんだからクラウド サーフされてるところを撮っておこうって感じで。ファンのみんながずっと僕の下で支えてくれたんですけど、みんな、つらそうだけどうれしそうでした(笑)。満足のいく映像が撮れましたね。
                                                                           →12月7日 HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL@幕張メッセ国際展示場 4・5・6ホール            
2019.12. 8(Sun.) "HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL"@幕張メッセ国際展示場4・5・6ホール
これまでのツアーでやってきた演出がほとんどだったんですけど、最後の仕上げとしてそれをさらに追求したステージを目指しました。もちろん演出も重要ですけど、やっぱり演奏がいちばん大切で、そう言う意味においてはクオリティの高い演奏もできたと思うし、お客さんも成長して、巨大なサークルが出来たり、最高のカオスを作ってくれたから、ライヴ中からすでに"やってよかったな"って思ってました。アルバム『ANTI』はツアーを経て、この2日間でついに完成した、と言えるライヴでした。
『ANTI』はアルバムを前提にして作った曲がほとんどだったので、正直、様子見の部分もあったんですね。プロデューサーが推してくる曲があったら、それを否定はしないで、受けいれられるのであればなるべく受けいれる姿勢で臨んで。でも、だからこそ疑問もたくさんあったんですよ。もちろん気に入ってるアルバムですけど、それがどういうふうにファンに伝わるのかなって不安な部分もあって。リリース後ツアーを経験して、想像以上にみんなに気に入ってもらえたアルバムだったなと思えた今、その実感を得たことによって、さらに"こうやったら、もっとカオスが出来るな"とか、いろいろなことがリアルにわかりましたね。今作ってる新しいアルバムは、本当に『ANTI』以上のクレイジーなエネルギーに満ちあふれていると思います。
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2019.12. 9(Mon.)YOSHIKIさんと会食
  YOSHIKIさんにご紹介いただいたお店で、香箱蟹をいただきました。僕、香箱蟹が大好きで、この季節になるといくつかのお店で食べているんですけど、この店はそれと比べてもとてもおいしかったですね。
2019.12.11(Wed.) ラルク アン シエル全楽曲を各種サブスクリプション音楽サービスにて解禁
サブスクリプションのよし悪しはわからないですけど、時代の流れには沿っていかないとだめだと思います。従来の流れを守るなら守るでいいんですけど、一方、それで時代に乗りおくれたら意味がない。結局、時代に気づいてワンテンポ遅れて解禁する傾向が多いように思いますけど、これもやっとって感じでしたね。
サブスクリプションで1曲ごとに聴かれることによって、アルバム単位の作品性が損なわれると思うかもしれないけど、僕はそうは思わなくて。例えば、ラジオでも全曲を聴かせられないじゃないですか。そもそもシングルというもの自体、そういう位置にあると思うし、要はプロモーションってそういうものだと思うんですよ。サブスクリプションしかりYouTubeしかり、いかに新しく興味を持ってくれる人に対して接点を作るか、それが今の時代の勝負の仕方だと思う。特定の人だけに完全な形で聴いてほしい、観てほしいっていう考え方だと、新しいお客さんと出会えないからどんどん衰退していくんじゃないですかね。ちょっとでも自分の音楽に自信があるのであれば、あらゆる方法を駆使して接してもらって、こちら側に引きこんでいかなくちゃ。これこそ実力が試されるというか、ちょっと触れていやだと思われたらもうファンにはならないし、ちょっとでも聴いていいと思ってくれたらこちら側に来てくれる。そこは実力社会でいいんじゃないですか。
2019.12.13(Fri.) 工房 皆空窯にてマグカップ作り体験
富良野の喫茶店が舞台になってるテレビドラマ「優しい時間」で、主演の二宮和也さんがお父さんにマグカップを作るんですけど、あれを僕も作ってみたいと思って、HYDEISTの取材としてドラマでも舞台となっていた皆空窯に行きました。まさに彼が作っていた工房に行って、ご主人に教えてもらって、言われるがままにやったんですけど、時間を忘れて楽しみました。その日は成形までで着色はできなかったんですけど、色は好みにできるということだったので、形はドラマに出ていた雰囲気のままにして黄色の部分をグレーでお願いして。後日、焼いて着色してもらったものを送っていただきました。そりゃもう、コーヒーがおいしいです。おかげさまで。
この日の夜はHYDE CHANNELで"黑ミサ 2019 in Furano"のディナー メニューの試食をしました。これまでも提供するのに味を知らないのは失礼だなと思っていたんですけど、なかなかチャンスがなくてね。おいしかったですよ。
2019.12.14(Sat.)~15(Sun.) HYDERoom presents"黑ミサ 2019 in Furano"@新富良野プリンスホテル
"黑ミサ 2019 in Furano"は冬のイメージの曲がメインなんですけど、よく考えたら10年くらいやっているのに、散々「優しい時間」とか言っておきながら主題歌を歌ってないなと思って、平原綾香さんの「明日」をカバーしました。もうひとつのカバー曲は、オフコースの「めぐる季節」。冬といえばパッと思いうかぶ曲なんですけど、こちらも歌ったことなかったので。
                                                                   →12月14日~15日 HYDERoom presents 黑ミサ 2019 in Furano@新富良野プリンスホテル
2019.12.19(Thu.) "L'Arc~en~Ciel「ARENA TOUR MMXX」"リハーサルに合流
この時点でセットリストはほぼ出来ていました。ほかのメンバーは先にリハーサルしてたので放っておいたら勝手にメニューが出来あがるんじゃないかと思ってたんですけど、全然できあがらなかったから、"しょうがねえな"って、結局、ガーッと作りましたね。
安易に決めてしまったら、来るべき30周年にエライめにあうと思ったので、それを見すえて、まずはそこでやりたい曲をだいたい決めて、それ以外の曲で構成していこうというところから考えていきました。今回は各会場のキャパが小さめだからコアなファンが集まるだろう、だったらコアな曲をここでやっておかないと、と。ならばL'Arc~en~Ciel"25th L'Anniversary LIVE"でファンが投票してくれたもののなかで披露していないコアな曲をまとめてしまおう、という流れで組みましたね。いちばんのポイントは「風にきえないで」。シングルと同じく「風にきえないで」と「I'm so happy」をセットにすれば、マニア心をくすぐるかなと思って決めました。
2019.12.23(Mon.) 南海電鉄 特急「HYDE サザン」運行開始
これまでもいろいろなものをデザインしてきましたけど、こんなに巨大なものは初めてだったので、すごくうれしかったです。やりがいがある仕事でした。
2019.12.25(Wed.) 映画「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」を鑑賞
「スター・ウォーズ」、コンプリートしました。最初に観たのは小学3~4年生のときだったんですけど、おじさんに連れていってもらって、満席でいちばん前の席しか空いてなかったから、とにかく大画面で大迫力。そこから始まって、全編映画館で観てきた唯一の映画ですね。僕、実は映画館ってあんまり行かないんですよね。生まれてこの方、20回も行ってないくらい。だから、その大半が「スター・ウォーズ」。これをコンプリートしないと僕の人生は終われないな、くらいに思ってましたね。
「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」はジョージ ルーカス好きにはだめな人が多いようなんですけど、僕はとりたててジョージ ルーカスが好きってわけではないし、むしろJ.J.エイブラムスが好きなので、完璧でしたね。途中で男の子が亡くなって"あれ?スカイウォーカーがいなくなっちゃうじゃん、タイトルは「スカイウォーカーの夜明け」だったはずなのに"と思って、?マークが出たまんま観てたんですけど、最後に「あんたの名前はなんていうんだい?」ってところから、ゾクゾクしてきて、"ああ!絶対、こいつは自分のことをスカイウォーカーだって言う!!"と思って、そこから号泣。僕の中で見事に完結しました。
2019.12.26(Thu.) "L'Arc~en~Ciel「ARENA TOUR MMXX」"リハーサル 最終日
この時点で、すでにいい仕上がりだったと思います。まだまだだったら年明けからもう一度リハーサルに入るって聞いていたから、ちょっとやめてよと(笑)。ここで仕上げておかないとお正月にもリハーサルすることになると思って、完璧にしておこうとがんばりました。
2019.12.28(Sat.) "MUCC presents Trigger in The Box"にHYDEとして出演
この日は本当に楽しみにしてました。先輩方にも後輩たちにも、めったに会えないので。Kenちゃんの出番ぐらいから会場に入ったんですけど、ライヴが観られるモニターが最初は楽屋になくて「これじゃあ、観られなくて盛りあがれない」ってぐだぐだ言ってたらモニターを準備してくれました(笑)。最終的には大部屋に置いてくれたから、みんなで観て、僕も44MAGNUMを観ながら踊ったりしていましたね。
自分の出番のときは、盛りあげようと思って、客席前に脚立を持っていって歌ったんですよ。そのとき、僕の下には脚立を押さえるスタッフがいたから大丈夫だろうと思ってたんですけど……僕がバランスを崩して落ちる瞬間、誰も支えてくれませんでした。僕が落ちた瞬間も、みんな脚立を押さえてた。本当に骨盤が折れたかなと思いましたね。ステージ上でいうと、今まででいちばん痛かった。でも、歌いつづけなくちゃならないし、セッションもあったし、次の日もライヴだったから、終わってすぐに病院に向かって。結局、レントゲンを撮ったら骨折していなかったから、痛みどめを明希にもらって打ち上げに参加しました(笑)。
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2019.12.29(Sun.) "rockin' on presents COUNTDOWN JAPAN 19/20"にHYDEとして出演
この日は2019年のラストライヴでした。史上最多の年間96本のライヴをしたんですけど、それに気づいたのが年末で、もっと早くわかっていれば100本にしたのに!ってちょっと悔しかったですね。なんなら、どこかに弾きがたりでもしに行こうか、みたいな(笑)。
2019年はワンマン ライヴだけじゃなくて、サポート アクトも多かったし、毎日のようにライヴをしてましたから。アメリカに行ったらずっとライヴ。5日連続とかもあったし。おそらく、これが僕の人生においてライヴの年間最多本数なんじゃないですかね。むしろ、そうしたい。もう十分です(笑)。
『ANTI』を作ることにより、いろいろなライヴができて、新たなスタートとしてはあらゆる意味で恵まれた1年でしたね。このタイミングをすごく高い完成度で捉えられたので"2020年はここをスタート地点にして、さらに行くぞ!"と思っていました。
                                  →12月28日~31日 rockin' on presents COUNTDOWN JAPAN 19/20@幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール(HYDEは29日のみ出演)              
2020. 1. 8(Mon.) "L'Arc~en~Ciel「ARENA TOUR MMXX」"ゲネプロ
センター  ステージは、スタッフから提案を受けてメンバー間で協議した結果、おもしろいんじゃないかということになって実施に至りました。疑問もたくさんありましたけど、センター ステージだともっとも多くお客さんを入れられるということだったので、その報がいいだろうという思いがいちばん大きかったかな。
結果、全方位に対して距離が近くなり、すごく画期的でしたね。8年ぶりの全国ツアーとして、来てくれたコアなファンにかなりいい記憶を残せたんじゃないかな。ただ演出面でいうとかなりの制限があって、従来のような見せ方が叶わない部分もありました。あと、バンドだから一定の方向を向かないと成立しないので、例えば、一方向の人たちにはドラムが後ろを向くことについてはどうすればいいだろうとか、一つひとつ最大限考えていきましたね。
2020. 1. 9(Tue.)~13(Sat.) "L'Arc~en~Ciel「ARENA TOUR MMXX」"@大阪城ホール
センター ステージは構造上、ところどころ穴が開いていたりして、1回落ちそうになったんですよ。客席側じゃなくてスタッフがいる方の穴だったんですけど、何かに手が当たったからギリギリ大丈夫でした。あれはヤバかったな。                                                                               
                                                                                →1月9日~13日 L'Arc~en~Ciel ARENA TOUR MMXX@大阪城ホール
2020. 1.14(Sun.) 南海電鉄 特急「HYDE サザン」に乗車して和歌山へ
実際見たら、大迫力でしたね。この日まではPCの画面上で見てたけど、やっぱり実物はすごかった。"うわあ、よく出来てる"って。乗っていると駅に着くたびホームからファンの子が写真を撮っている姿が目に入るんですよ。でも、中に僕が乗っていることには誰も気づいてなくて(笑)。"僕、ここにいるよ"って思っていましたね。
この日は和歌山市長といっしょにあじさいも植えました。もともとハイドランジアという品種のあじさいを、僕が子供の頃キャンプしたりした思い出の場所に植えたいっていう市長さんの夢があって。そこを世界一のあじさいの公園にしたいとおっしゃってくれていたので、これは叶えないわけにはいかないなと思って。           
2020. 1.15(Mon.) HYDE「BELIEVING IN MYSELF」ミュージック ビデオ撮影
熱があって体調は最悪だったんですけど、病んでる感じがミュージック ビデオのエモーショナルな部分でとてもよく表現されていましたね(笑)。
2020. 1.18(Thu.)~19(Fri.) "L'Arc~en~Ciel「ARENA TOUR MMXX"@愛知国際展示場
この日は体調最悪で本当に声が出なくて、どうしようかと思いましたね。以前出なくなったときにはステロイドでよくなったのに、全然よくならなくて。でも、ここのところアメリカ ツアーを経験するにあたり、喉の使い方をいろいろ研究してたんですよ。こういうふうにやったらいい声が出るとか、曲に合わせて自分の声の出し方を調整していて。そのスキルを活かして、1日目の経験を踏まえつつ、2日目に臨みました。声の出ない部分を判断して裏声にしたり、力みがちなところで力まないようにしたり、ずっと頭をフル回転しながら歌ってましたね。でも、完璧じゃなかったからすごく悔しかったな。あれが限界でした。あのスキルがなかったら、もっと最悪だった。
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2020. 2. 8(Thu.)~ 9(Fri.) "L'Arc~en~Ciel「ARENA TOUR MMXX"@さいたまスーパーアリーナ
この頃には体調もすっかりよくなったので、"ああ、声が出るってうれしい!"と、はりきってライヴに臨みました。名古屋のときは「本当に申し訳ない」「穴があったら入りたい」と何回思ったことか。とにかくうれしくて、たぶんこれまで以上に伸びやかに歌っていたことと思います。
この時期、世間では新型コロナウイルスについての対応が議論を呼ぶようになっていましたが、オリンピックを実施する、しないが焦点になっていて、"オリンピックが予定されていなければ、もっと政府の対応はよかっただろうな"と思っていました。たぶん中止/延期の決断をするとあらゆる意味ですごくダメージを受ける状況だったとも思うから。一生懸命実施しようとしていたけど、新型コロナウイルスがどんどん広がっていくなかで決断せざるをえない状況になっていって。いろいろと天秤にかけていたんでしょうけど、政府の対応に歯切れ悪いなと思いましたね。
結果、オリンピックも延期となり。それを踏まえて僕らも全部中止という判断をせざるをえず、いろいろな意味で悔しかった。"L'Arc~en~Ciel「ARENA TOUR MMXX」"のようなレア曲を中心としたツアーはなかなかできるものでもないから、しっかりやりきりたかったですね。あと、パッケージ化に向けたビデオ シューティングができない状況になってしまったのも大きかった。ラルク アン シエルのツアーは一つひとつ記録に残しておきたかったから。ツアーラストの国立代々木競技場第一体育館で収録するつもりだったんですけど、そのへんはかなり残念でした。
                                                                                →2月8日~9日 L'Arc~en~Ciel ARENA TOUR MMXX@さいたまスーパーアリーナ 
2020. 2.26(Mon.) "L'Arc~en~Ciel「ARENA TOUR MMXX」"&"HYDEIST presents SNOW MONSTER HOTEL 2020"公演中止を発表
2020. 2.27(Tue.) "L'Arc~en~Ciel「ARENA TOUR MMXX」"公演中止についての思いをSNSに投稿
横浜アリーナはLE-CIEL会員向けのライヴで、その日のために準備していた曲があったんですよ。そのためにほかの会場のリハーサルで練習したりもして。だから、すごくk残念で、その思いも含めてファンのみなさんにSNSで伝えました。そうしたら"#エアMMXX"が盛りあがりを見せて。かわいいなと思いましたね。"これはノッてあげなくちゃ"と思って投稿していきました。もちろん公演中止は残念なことだけど、こういう形でファンとメンバーの絆を形づくっていくことができるんだなって感動しました。それを確認できたという意味では、"#エアMMXX"はいい機会だったなと思います。
2020. 3. 1(Thu.) HYDE「BELIEVING IN MYSELF」がイメージ ソングの"東京マラソン2020"一般の部を中止、エリートの部のみ開催
この頃はどうしようもなかったですね。計画は全部台なし。本当は都庁の前で演奏する予定だったのに。外出するな、観覧は控えろという感じだったので。
2020. 3.10(Sat.) アメリカでのマスク事情に監視て意見をSNSに投稿
なんかエライことになってるなあという実感もありつつ、半面、これまでも普段は基本的に家にいる生活を送っていたので、実生活という意味ではあまり変わっていませんでしたね。世界中が自粛生活に突入してすごい状況になっているのに自分自身の生活はたいして変わらなくて、ゾンビ映画を観ているような感覚でした。不穏な空気が日常を蝕んでいく感じ。ゾンビ映画の幕開けって、いつもこんな雰囲気だよなって。
逆に家の中での時間が増えたので、それはそれで有意義に使いましたね。ちょうどその頃、エアゴルフにハマっていたので、ずっとフリスビーの練習していました。
そうそう、これだけの大きなダメージを受けているのだから、偏見を考えなおす機会にしてほしかったのでマスクに対する意見をSNSに上げたりもしましたね。日本人って感染予防のためにマスクをするじゃないですか、風邪とかでもね。もちろん感染を広げないためでもあるけど、予防のためもあってしてるのに、アメリカ人はマスクは重病患者がするものだと思っているから、着けている人を見ると"伝染さすなよ"みたいな顔をするんですよ。加湿されたりして、感染防止だけじゃなく予防の効果もすごく高いということをわかってもらいたくて。これを機に偏見をなくしてもらいたいなと思って投稿しましたね。
このような状況下だとしてもマイナス面だけを見ていたら、生きているこの時間が無駄になっちゃう気がしています。僕自身、1年間、ぽっかり穴が開いた感じになってるんですよ。でも、何かひとつでもふたつでも今だからできることをやっておきたい。焦りは確かにあるけど、この1年のプランがゼロになって先送りになったわけだから、1年分余裕を持って次に向かっていける感覚もあって。この状況が明けて次のステージが始まるタイミングでは、最高のスタート ダッシュが切れるように準備しています。僕だけじゃないんでね、全員が止まってるわけだから。そのうち見とけよって感じ。
2020. 5.15(Tue.) SNSにてマイブームの梅酒を紹介
厳密に言うと、梅酒を原料にした蒸留酒で、いわば焼酎なんですよ、「貴梅酒」っていうお酒で、めっちゃうまいですよ。梅の甘い香りがする焼酎って感じです。40度と25度、あと別の名前の45度があるんですけど、オススメの飲み方は25度をソーダ割りで。レモン代わりにビタミンCの粉末を入れて飲んでいます。すごくおいしくて、最近はずっとこればかりですね。
2020. 5.16(Wed.)~17'Thu.) "MUCC Presents Trigger in The Box"配信イベントにコメント参加
きっと "#エアMMXX"みたいになるだろうなと思ったので、お客さんといっしょにアーティストのみなさんも参加できるようにコメント機能を実装してもらいました。オンライン上ではあったけど、お客さんといっしょに観るのは楽しかったですね。脚立から落ちるシーンは何回観てもドキドキするね、ここで落ちるってわかっているのに(笑)。
                                                                        →5月16日~17日 MUCC presents Trigger in The Box配信@YouTube&ニコニコ動画
2020. 6.17(Sun.) 配信イベント"HYDE CHANNEL presents SUMMER MONSTER HOTEL 2020"開催
毎年恒例だった苗場のイベントも中止になってしまったので、それならリモートでやればおもしろいんじゃないかということで実施しました。苗場に出演予定だったみなさんにも出ていただいて、いつも苗場でやってるようなゲームをやったら、すごく盛りあがりましたね。毎回、「HYDE CHANNEL」でどんな内容にするか悩んでるんですけど、この企画はすごく楽チンで、絵を描いてりゃいいだけ。もう毎回これでいいんじゃない?って思っちゃいました(笑)。
2020. 6.27(Wed.) WOWOWにて"L'Arc~en~Ciel「ARENA TOUR MMXX」"放送
"L'Arc~en~Ciel「ARENA TOUR MMXX」"の映像が作れて、本当によかったと思います。もう映像化は無理だと思っていたので。会場のモニターに映しだす用に撮っていた素材だけで編集したのでどうなるのかなと思っていたら、これまでの映像と比べても遜色はないし、記録としては素晴らしい仕上がりでさすがだなと思いました。僕も自宅でお酒をいただきながら鑑賞しました。
2020. 7.19(Thu.) HYDE「ORDINARY WORLD」のリリック ビデオをSNSに投稿
第2波なのか、また感染が増えてきて、ちょっといやな雰囲気だったんですよね。またやってきたなって感じがしたので、普通の世界、日常に戻りたいなって思い、願いを込めて投稿しました。
今号のシメのひと言

ライヴって基本的に1年くらい前からすうでにスケジュールが決まっていたり
するので、実はこの先の予定もまだ生きていたりするんですよ、でも、新型
コロナウイルスが終息してくれないとどうにもできないいから、状況を見つつ、
日々判断していかなくてはならなくて。僕ね、国や自治体がガイドラインとし
てOKを出したからといって、それを鵜呑みにしてはだめだと思うんですよね。
政府を無能呼ばわりしておいて「もう大丈夫」って言われたからって信じるほ
うがおかしい。やっぱり自己防衛が大切だし、基本だと思うので。新型コロナ
ウイルスはそれぞれ一人ひとりがかからなければ、終息に向かう問題ですか
ら。ガイドラインが緩んだからといって、それを鵜呑みにして行動を緩和してし
まうとまた広まって終息が遠のいてしまう。ここはちょっと気を引きしめて、終
息するまで自分の身は自分で守りましょう。(自分にも言ってる/笑)
その心がけで、また会える機会がどんどん近づいてくると思うので、みんなで
がんばりましょう。