>>vol.87

2015.12. 9(Wed.)~13(Sun.) “VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666”NAMBA HATCH
KNOCK OUT MONKEYはぜんぜん違うジャンルのバンドだろうから、どういう気持ちで出演してくれるんだろうなと思いながらの対バンだったんだけど、案外ラルク アン シエルとかも好きでいてくれてたみたいで。コピーしたこともあるって話とかいろんな話をしてくれました。自分たちの音楽が今も続いているというか、継承していってくれてるのがうれしいですね。NOTHING MOREは去年の"VAMPARK FEST"にも出てくれたんですけど、すごく変わったステージをするバンドなんです。夜はみんなでしゃぶしゃぶを食べにいって、初めていっしょに飲んで盛りあがりました。(編集担当「12月13日がこの年のVAMPSのライヴ納めになりました。2015年は75本もライヴをやったようですね」)案外 やったなとは思いましたけど、いっしょにツアーしてたAPOCALYPTICAなんかは、話を聞くと年間200本もライヴしてるとか言ってたから、それに比べたら僕らは大したことないんだなって思いますね。
                                                                    
→12月5日、6日、9日、10日、12日、13日 VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666@なんばハッチ
2015.12.14(Mon.) FM AICHIに飛び入り出演
FM AICHIにドッキリを仕かけようという企画をやったんです。DJの黒ちゃん(黒岩唯一さん)に内緒で会いにいくという内容なんですけど、絶対にバレないように気をつけて行ったら、本当に気づいてなくて。ブースの手前にいるときに、スタッフに電話がかかってきたんですよ。"じゃあ、HYDEさんに電話インタビューしましょう"みたいな流れで、本番中に電話をかけるっていう設定だったんです。でも繋がらなくて、黒ちゃんがだんだんイライラしてきちゃって、「もうこれ、曲いったほうがいいね!?」みたいな(笑)。「この流れ良くないから、先に曲いこう!」って。そう言ってるのにスタッフが進行しないからもう怒っちゃって(笑)。そこでスタジオの中に突撃しました。すごい焦ってたみたいで、ドッキリは大成功でしたね。
2015.12.15(Tue.)~16(Wed.) "HYDERoom presents 黑ミサ 2015 in Furano"リハーサル
北海道に行くまでの間、やることが多くてぜんぜん時間がなくて。スノボの道具が一式どっかにいっちゃったんですよ。どうやら去年片付けたときにどこか違うところに送っちゃったみたいで。北海道にもう荷物を送らないといけないのに道具がないという状況。買いにいくにしても、お店が開いてる時間は基本的にリハとか入ってて、どうしても1日1時間くらいしかスケジュールが捻出できなかったから、いつも行くスノボ ショップに前もって連絡して、「こういうのが欲しいんだけど、1時間だけ行くからそれっぽいのを用意しといて!」って頼んだんです(笑)。それで1時間でバババッと選んで、とりあえず板とビンディングとブーツだけ買いました。でも、ウェアまではとても買う時間が足りず。なので次の日、無理矢理1時間だけ空き時間を作って、今度はウェアを買いにいきました。さすがに時間内にひとりでウェア全部選んで買うのは無理だから、インナーだけマネージャーに頼みました。「ここにこういうのが売ってるから買ってきて」って。車を停めた瞬間に二手に分かれて、僕はウェアを買いに走りました(笑)。(編集担当「時間がないっていうのは、リハーサルではなくスノボの話だったんですね(笑)」)もちろんリハーサルも大変でしたよ。今年はピアノ、ヴァイオリン、チェロっていう構成だったんだけど、なんとなくこんな感じになるだろうなっていう予測はできていたけど、実際に自分の音楽がどうなるのかっていうのはやってみないとわからなかったからリハーサルで試行錯誤でしたね。
2015.12.17(Thu.) 富良野へ移動
到着後はさっそく「森の時計」(喫茶店)に行きました。ここに行くのはもう富良野の基本ですね。ドラマに出てくるような前のマスターが辞めちゃったのは残念でしたが、これも時の流れなんでしょうね。
2015.12.18(Fri.) 富良野を堪能
行ったラーメン屋さんが、「北の国から」の名シーン(勝手にラーメンどんぶりを下げようとした店員を主人公が怒鳴る場面)のお店だっていう話だったんですけど、実はよく聞くと違ったんです。そのお店はもうやっていないそうで。僕たちが行ったのは、撮影スタッフがよく行ってたお店。だから写真はいっぱい飾ってありましたよ。ラーメンはすごいおいしかった。(編集担当「その後は簡易セットで"黑ミサ"の最終リハーサルをしてますね」)まあ僕らというより、JINさんの練習に付きあったという感じですからね(笑)。
2015.12.19(Sat.) “HYDERoom presents 黑ミサ 2015 in Furano”1日目
「Let It Go」とか、カバーも歌ったのですごく新鮮でした。自分の曲だと癖で歌っちゃうけど、人の曲を練習すると「あ、こう歌うんだ」って勉強になりますね。
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2015.12.20(Sun.) “HYDERoom presents 黑ミサ 2015 in Furano"2日目
こういった形のイベントは何回もやってるから、だいぶ洗練されてきた気がしますね。前はイスの配置ひとつにしてもそうだし、一個一個すごく時間をかけて考えてたけど、最近はそこまでしなくてもフォーマットが出来てきたから、細かいことはあんまり考えなくても大丈夫になってきたかな。もうこれ以上はやれないなっていうところまでほぼ出来あがってる感じがします。でも、編成はチャレンジしてるんでね。弦楽器の演奏で歌うとリッチな気分になります。
2015.12.25(Fri.) 「MUSIC STATION SUPER LIVE 2015」出演
年末のMステはよく出演させてもらってますけど、芸能人がいっぱいいるな~って思いますね(笑)。この日は年末特有の雰囲気が何かありますよね。(編集担当「2015年はいかがでしたか?」)前半はこんなもんかなーという気持ちでいたし、ON、OFFがあったんだけど、夏ぐらいから濃厚なライヴ スケジュールでした。ただでさえライヴで忙しいのに、さらに作曲作業とかがいっぱい積みかさなってきて、後半はかなりドタバタしていましたね。タフというかなんでこんなことになってんやろーって思いながらやってました(笑)。そんな1年でしたね。
2015.12.31(Thu.) Mötley Crüeラストライヴを観にL.A.へ
基本的に大晦日は家でのんびりしたいんですけど、飛行機は嫌いじゃないし、こんな機会はもうないだろうから行っておこうかなと。ライヴは結構ドタバタで、トミー リーのドラム コースターが途中で止まってしまったり、カウントダウン ライヴなのに、気づいたら「あれ?もう24時まわってるけど。カウントダウンしないの?」ってなったり(笑)。でも、最後だと思うとやっぱりグッときましたね。いろいろなことを関連づけて思いだしてしまって、すごく感動的でした。
2016. 1. 6(Wed.) 「MTV Unplugged」リハーサル1日目
お話をいただいたときはめちゃめちゃ忙しかったんで断ろうと思ったんですけど、NOと言えない日本人(笑)。でも、APOCALYPTICAがちょうど来日しているときだったので、いっしょに「SIN IN JUSTICE」をやれるなとかいろいろ考えました。ここで収録しておくと、海外に向けても武器になり得るんでね。アンプラグド(「MTV Unplugged」)は結構研究しました。今まで、どんな人がどんなことをやってきたんだろうって。それがわかったら、じゃあ自分ならアレンジや構成、演出はどうするかな、ということをずっと考えてました。構成に関しては、どうせやるなら壮大にしたいと思って。イメージは、ヴァンパイアが本当に演奏しているような、ホラーっぽい雰囲気。「不思議の国のアリス」で迷いこんだ世界のホラー版みたいな感じにしたかったので、バンド メンバーにもメイクだけじゃなく黄色のカラコンをつけてもらったりしてヴァンパイアっぽくしました。いろいろなアンプラグドの映像を観たけど、ホラーっぽいものはなかったんで、そのイメージなら楽しいかなって。アレンジは、ひとりだとかっく実に間に合わないようなタイム感だったんで、3人のアレンジャーにお願いしました。アレンジする人によって弦楽器のアプローチの仕方がぜんぜん違ったので、自分たちの曲がどういうふうに変わるのか、聴くのが結構おもしろかったですね。
2016. 1. 7(Thu.) 「MTV Unplugged」リハーサル2日目
この日は、ゲストで出演してもらうCharaさんに来てもらってリハーサルしました。アンプラグドを観ていると、ゲストを呼んでやるケースが多かったので、自分たちもそうしたほうが企画としておもしろいものになるかなと。呼ぶならどういう人がいいかなって考えたときに、女の人がいいなと思って、Charaさんが思い浮かんだんです。昔から大好きだったんで。APOCALYPTICAだけじゃなくて、Charaさんみたいな方がいたほうが、日本人は楽しめるんじゃないかな、観たくなるんじゃないかなと思ったんです。
2016. 1. 9(Sat.)~17(Sun.) "VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666"ZEPP NAGOYA
自分たちはあまり社交的ではないので、これまでは対バン自体、好んでしてこなかったんですけど、いざやるとすごく新鮮ですね。リアリティがあって、ただ単にライヴを観るのとは違う勉強の仕方ができたかな。この人はこうしてるんだなとか、いいとこも悪いとこも見えてしまうんでね。(編集担当「APOCALYPTICAとの対バンのとき、日本で初めて「SIN IN JUSTICE」をフルメンバーで披露されていかがでしたか?」)普段はチェロの音はシーケンスで出してるから、やっぱ生は迫力がぜんぜん違いますね。しかも彼らは身長がでかいし、髪が長いし、金髪なので、見た目もすごく迫力があったと思います(笑)。最終日は小室哲哉さんが観にきてくれました。globeのカバー アルバムに参加しておきながら、基本はメールでのやりとりだったんでしっかり会ったことなかったんですよね。お互い「やっと本物に会えた」みたいな感じだったんじゃないでしょうか(笑)。ようやくちゃんとあいさつができました。
                                                                 →1月9日、10日、13日、14日、16日、17日 VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666@ZEPP NAGOYA
2016. 1.19(Tue.) 「MTV Unplugged」本番
実際に会場でステージを見てみたら、用意されていたセットが僕の好みとまるで違ったんです。だからやれるところまでやろうって言って、幕の色を替えたりしてたら時間がすごく押しちゃって。ZEPP NAGOYAの最終日に、「俺たちは1分も押したことがないんだけど、押すようなバンドはちゃんと用意ができてないからダメだね」みたいなことを散々MCで言ったのに、その次のライヴが1時間半押しっていう(笑)。"チャンチャン"って感じでした。(編集担当「本番はいかがでしたか?」)"黑ミサ"をやってるから、あのアコースティックならではというか、独特な雰囲気に慣れてたんでわりとやりやすかったです。やってなかったらもっと緊張してたと思います。アコースティックって、日本のバンドはあまりやらないかもしれないけど、海外のバンドだと普通にラジオで弾いたりするんですよね。だから、アンプラグドをやろうと思った理由のひとつに、こういうのも慣れておかないとダメだなと思ったというのもあります。Charaさんはポップな曲が多いんだけど、全体的にホラーな雰囲気は残したかったので、不思議なテイストにアレンジしてもらって演奏しました。すごくかわいらしい感じになったと思います。たまにはいいよね、ああいうの。普段のVAMPSとは違う一面が観られた、すごくプレミアムなライヴになったと思います。
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2016. 1.21(Thu.)~24(Sun.) "VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666"ZEPP FUKUOKA
ZEPP FUKUOKAがなくなっちゃうから、そういう意味も含めて感慨深かったですね。雪が降ってたんだけど、福岡の街が真っ白になっているのは初めて見ましたね。VAMPARKの日は牡蠣小屋に行きました。今まで行ったことがなくて、一度行ってみたかったんです。僕たちが行ったのは海沿いに立ってる巨大なビニール ハウスみたいなテントなんだけど、網が置いてあって、牡蠣を目の前で焼いて食べられるんですよ。JINさんといっしょに30個くらい食べました。もちろん酒を飲みながら食べて、すごいおいしかったです。夢が叶いました。
                                                             →1月21日、23日、24日 VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666追加公演ワンマンライヴ@ZEPP FUKUOKA
2016. 1.28(Thu.)~31(Sun.) "VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666"ZEPP SAPPORO
(編集担当「HYDEさんのバースデー タイミングですね」)まあ、完全に狙った感じでしょうね(笑)。偶然、ツアー日程のなかに誕生日が入ってるくらいならいいんですけど、わざわざ自分から誕生日にイベントをやるのは、照れがあって興味がなかったんです。でも、せっかくツアーをブッキングしてくれたから、開きなおってやるかと。サプライズも仕込んでくれたんですけど、ファンの子はそのことを前もって言われてるから、誕生日過ぎてるのに、MCのタイミングで「おめでとう」もなんも言わなくて。"え、言ってええんやで?"みたいな(笑)。普通はMCでしゃべった瞬間に「おめでとう」ってみんな叫ぶじゃん?それがいっさい言わないんですよね。たぶん、そのあとのサプライズのタイミングを待ってたんでしょうね。前もって渡されていた、"HAPPY BIRTHDAY!HYDE!"って書かれたタオルを一斉に掲げてくれました。その景色を観て、"あーすごい、生きてて良かったー"と思いました。プレゼントにワインがいっぱい届いてすごいうれしかったです。1年分くらいあるんじゃないかな?っていうのは大げさだけど(笑)、自分の家だとそんなに多く量は飲まないので、結構もつんじゃないかな。ワインセラーに入りきらなくてどうしよーって悩んでます。
                                                            
 →1月28日、30日、31日 VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666追加公演ワンマンライヴ@ZEPP SAPPORO
2016. 2. 2(Tue.)~ 3. 1(Tue.) 作曲作業
(編集担当「作曲作業が連日続くときの、日々の作業のとっかかりや進行のタイム感はどうしてるんですか?」)自分の中で締切を作って、それに向かってペースを持っていきます。作曲がなかったらもう少し健康的な生活をしようとするんですけど、作曲モードに入るとなんもできなくなっちゃって。ずーっと毎日、ギターを触っては、夜にお酒を飲むのを楽しみにしながら作曲をする、のくり返しですね。(編集担当「作曲するときは、ある程度まとまってから何かに落としこむのでしょうか?」)僕、プリプロっていう作業でデモテープを作って客観的に聴かないと、それが良い曲かどうかがわからないんですよね。自分で良い曲だなと思ってても、音を録って聴いたら"あれ?"ってなることが多々ある。基本的にデモテープを作る日が締切ですね。いっしょに作業してくれるエンジニアがいたら事前に予約をしておいて、その日までに一生懸命がんばる。僕の場合は楽器がギターしか使えないので、鼻唄かギターのどちらかで作曲します。大事にしているのは、コードとメロディでグッとくるかどうか。でも、このままだとダメだと思ってるんですよ。というのも、作曲を始めたばかりはぜんぜん進まなくて、ずーっとやってると徐々にエンジンがかかってくるんです。たぶん、創造する脳に切りかわるんでしょうね。そうなったらちょっと作りやすくなるんですけど、それまでは何やってもダメ。作詞も同じで、曲が作りおわってから、作詞になるまでなかなか頭が切りかわらない。今の時期で、ようやくだいぶ作曲脳になってきたなーという感じですね。1ヵ月かかりました(笑)。ここから大量生産したいと思います。
今号のシメのひと言

この調子でいっぱい良い曲を作るぞー!
楽しみに待っててね。