21.「ハムレット」
主なキャスト:市村正親・篠原涼子・夏木マリ 作:シェークスピア 翻訳:松尾和子 演出:蜷川幸雄 舞台監督:鈴木政憲 公演記録:2001.10.21〜28@MIDシアター(大阪) |
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いやぁ、蜷川シェークスピアシリーズももう第11弾なんですねい。かめのは第1弾の「ロミオとジュリエット」と第3弾(だったのね)の「リチャード3世」しか観れてないので(苦笑)かなり置いてきぼりって感じなんですけど。あの真田広之&松たか子の「ハムレット」とはぜんぜぇ〜ん違うイメージに仕上がってましたね。MIDホールと言えば初めてお芝居を観に行ったホールだったりするんですけれど。なんか昔観た覚えでは桟敷席っつかもう地べたに座布団敷いてぺたんて座って観た思い出があったりして「確か狭かったよねぇ〜??」と思ってたんですが。ホントに狭かった(笑)。や、ホールって言ってももしかしたら別に部屋とかあったかもしれない…て思ってましたが一緒でした(爆!)。しかも丸い(謎)。ステージを取り囲むように客席があるっ!凄まじく近い。こんな小さいホールで蜷川さんがお芝居をするのか?(注:蜷川さんが演技をする訳ではない・当たり前)てのが信じられなかった。てあんな前やと恥ずかしいかも??(何が?)かめのは一番後ろ(そー言えば真田版「ハムレット」の時も後ろだったなぁ〜…(遠い目))だったんですけどかえってあそこでよかったぐらい(謎)。いや、もう時にはお城の城壁だったり、結婚祝いが行われるホールに招かれてる客だったり、墓場の他の墓石(!)だったりするんですよ、客席が。「ガラスの仮面」で「狼少女ジェーン」の時にそんなお芝居の仕方がありましたよね。ステージだけじゃなくてホール全体を使ったお芝居。真田版の時はおっきいホールだったんで後ろの方の席だったかめのはもう「何やってるんかさっぱりわから〜ん」なとこがあったりしたんですけど。今回客席も全部使ってのステージなんで(中央舞台はあるけど)かめのの後ろで役者さんが喋ってたりするんですよ(笑)。こういう場合中央の役者さんに注目するべきかそれとも振り返ってでも後ろに立ってる役者さんを観るべきか迷う(笑)。斜め後ろぐらいに当たってるピンスポは振りかえってましたけど真後ろってのはちょっと…。どっきぃ〜っ!!!てするんです、たまに(苦笑)。さくさくっと衣擦れの音は聞こえてるんで「あ、今後ろ通ってるぅ〜」なのは分かるんですけどまさかそこで立ち止まって喋り出すとは…(黙)。だけどすごい楽しい〜♪まとめて近くで芸能人見ちゃった(はぁと)。しかも効果音が生演奏なんですよ。だからライヴ感覚満載vvどこどこどこどこ…て太鼓(うーん)の音とかしゃりん、て金管楽器系の音がすると盛り上がるぅ〜。フォーティンブラスがバイクで出てくるってのも新鮮。族のおにいちゃんみたいで(笑)。あとお城のホールでお芝居するシーンがあるんですけど。そこも観客がそのまま観客の役で。「観えなかったらぜひお立ちください」って言われるんだけどみんな立ったら観えないよ〜ん(苦笑)。さすがに椅子の上に立つのは出来ませんでした。でもやればよかった(後悔)。あとレアティーズとオフィーリアが近親相姦でもしてるんじゃないか?ってぐらい仲が良いのは前から気になってたとこだったんですけど、今回余計に強調されてるかのように気になりました。篠原涼子演じるオフィーリアは少し幼い感じがしましたが。どうしても前回と比べてしまうので申し訳ないんですけど松たか子のオフィーリアの狂気地味た演技が凄過ぎて…。なんか歌で表現するならもっと調子っぱずれな感じになってもいいかな、と。趣味の問題でしょうけど。 今回席は7列 R8番だったんですけど。7列目って言ったら普通に言っても近過ぎるぐらい前〜な感じで。「えースゴイいい席やん」とかほくほくしてたら7列目で終わりなんですね…(苦笑)。これで全部(笑)。にしてもぱっと見ただけでは席がどこかわかりませぇ〜ん(笑)。係員さん大活躍。しかも花道とは別に客席からステージに駆け上がっていくシーンではかめのの横の通路が使われるんですよねー。だから終始「うわぁ〜…」て感じで。ちょっとオイシイ席でした(笑)。舞台セットもシンプルでしたけどあの有刺鉄線と裸電球の組み合わせは素敵でした。演出とか脚本とかは同じなのにホールが違うとこんなに違うお芝居になるんだなぁ〜って素直に感心してしまいました。なんか全然違うお芝居みたい。キャスティングの問題もあるんだろうけど。加賀まり子演じるガートルードは女っぽさが前面に押し出されてる感じがしましたけど夏木マリさんの場合線も細いし「誰かに頼ってないと不安なの。生きていけないの。だからごめんなさいね?」って感じでちょっと弱い母親に見えましたかね。加賀さんは「私はいつも新しい恋をしてないと生きていけないの」って感じで情熱に突き動かされてる強い母親ってイメージでしたが。個人の役作りの仕方って違うんでしょうしね。比べてばっかりで申し訳ないんですけど。どっちがしっくりくるかって言うのは趣味の問題なんですけど、かめのとしては加賀さんかなぁ、と。あのハムレットにやり込められるとこのやり取りなんか加賀さんの方が勢いがあったし。夏木さんだとちょっと可哀相。あと最後って全員死ぬんでしたっけ??(聞くな・笑)フォーティンブラスに乗っ取られるのはよく覚えてたんですけど。なんか「聞かせてくれ。その悪意に満ちた物語を」ってセリフがあってホレイショーが語り始めるんじゃなかったかなぁ〜、と思ってたんですが。こんな救われない話だったんですねい。ほぉ〜。あ、今回は素直にスタンディングオベーション出来ました(笑)。ま、あんだけ盛り上がればね、やりますよねぇ〜。身辺綺麗にしといてよかった(ほっ)。 |