990.「レイモンド・カーヴァーの世界」

主なキャスト:手塚とおる・仲村トオル
作:レイモンド・カーヴァー 翻訳:村上春樹 演出:谷賢一 舞台監督:野口毅
公演記録:2019.5.25~26@兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(兵庫)
去年に引き続き今年もってことだったんだけれども今年は何と…っ!!!仲村トオルさんが朗読されるっつーことで。むかーし転職活動が上手く行かなくて家で夕方ゴロゴロして腐っておった頃。(え)Eテレ(その頃はまだ教育テレビだったと思うんだけども。苦笑)でやっておった「メイシー」っつー絵本??の動画版みたいなのをやっておってその朗読っつかナレーションみたいなのを仲村トオル氏がやっておってすっげぇそれが好きだったんだよねー…。(遠い目)「メイシーちゃん、また明日」っていっつも最後に言っておってそれがきゅん…!と来るんだわwww…ってかメイシーちゃんはぜんっぜんっ!言葉は喋らないんだけど。(え)(ネズミなので「きゅー!」とか「ひゅー!」とかしか言葉を発しない…。黙)そーんなわけなのでいそいそと劇場先行でチケットを取ったところF列 11番でげとー。もちろんそれに加えて手塚(とおる)さんが一緒の日でよかった…!ってことは言うまでもないわけなんだけども。(え)

 手塚さんの演目「ダンスしないか?」は去年と同じく。あれからも本(村上春樹さんの訳本含めて)は読んでないわけなんだけれども(黙)去年聞いてるからま、いっかwww(おい)…と去年はもうただ単純に3人の登場人物(このガレージセールをやっておる家の持ち主の男とひやかし??で買い物に立ち寄ったかぷる2人)がめくるめく展開でもって立ち現れるのに「おーっ!!!」ってなっておったんだけれども今回はそれだけじゃない…!…ま、朗読劇なので大体の場面は椅子に座って本っつか台本??をそのまま手に持って読み進めて行くわけなんだけれどもその椅子への座り方っつーのが家の主はどっかりと座って足もおっぴろげていかにもリラックスした感じで座っておって一方かぷるのおなのこの番になったらばきゅっ!っと足を閉じて揃えて横に流して座ってかぷるの男の番になったらばまたちょっと足を開いて座って…と男の人と女の人で座り方も変わって来るんだ…!っつー新しい発見があったり。(え)…っつかもしかしたらば去年もそゆ風にして男の人の下りと女の人の下りで足の持って行き方とかが違ったのかもしれないけれども去年はもう本の内容の方が気になってそれどころじゃなかったので(苦笑)今回は落ち着いてちょっと周りのことも気にしてっつーのか何っつーか…ただ本を読み進めて行くだけじゃなくて演技してるんだ!ってことが分かって「すげぇ…!!!」ってなったかな。本を読む体なのでいちいち「…と男は言った」だとか「…と女は言った」つて説明台詞??っつか台詞と台詞の間の文章(戯曲だったらばト書きの部分になるわけだけれどもふっつーの本なんだからして「地の文」ってことになるのか)まで読まなくちゃいけないのでちょっと忙しそうっつかつっかえるシーンもたまー…にはあったわけだけれども去年よりかは少なくなって来てる…かな??(えー)とにかくまぁどういう状況かはわっかんないけれどもカノジョなのか奥さんなのかが出て行ってしまって半ばやけっぱちになっておる男が部屋の中にあるモノをぜぇーんぶ電化製品から机やら何やら家具までありとあらゆるモノを放っぽり出して並べて売ってる…??のかなぁ??かぷるが勝手に「ガレージセールよ」つて解釈しただけであって主の男に最初っから売るつもりがあったのかどうかもわっかんないし大体が部屋の中にある配置そっくりそのままに並べてしかも電化製品はスイッチが入るやうに電気も引っ張って来て水道だったって水が出るやうに配置して…ってどういう仕組みだよ??…ってかその労力を考えたらばとてもじゃないけれどもかんったんに人に売るために見せてるわけじゃないと思うんだけれども(黙)それを思い込み??でもって売り物だと思ったかぷるが「これ、いくら??」つて聞いて来たもんだからもうどうせだったらば売っ払ってしまっても構わないかwwwつてそこもやけっぱちになった男が「いくらだったら買ってくれる??」つて交渉に乗っかっただけって話なんじゃないのかなぁ??と。後で売り払ってしまったことを後悔しなければいいんだけど…と他人事ながらちょっと心配になってしまったり。(苦笑)どこを舞台にしてこの作品が描かれておるのかがいまいちよく分かってないんだけれども(苦笑)「家の敷地内なんだからして何をやっても構わないwww」つてレコードをかけて庭で踊ったりするぐらいなのだからしてヒルズ族…ぢゃ六本木になっちゃうか。(苦笑)そうでなくてもアメリカの高級住宅地っぽい感じでもってひろーいお庭があって家もでっかくてキャデラックみたいなアメ車がぼーんっ!と車庫っつか家の前の敷地に停められてて…みたいな感じでもってちょっとばかし庭で騒いだところで「五月蠅いよ!」つてお隣さんから注意受けたりしないやうないめいじだったりするわけなんだけれどもまぁでもアメリカだったらば休みの日ごとに庭でバーベキューとかやってそれで「煙がどうこう…」とかお隣さんから苦情言われて揉めたとかそゆのなさげだもんなwww(え)日本だったらば速攻でアウトだろうけども。(滅)…ってかむかーしは家の前でちっちゃい簡易焼却炉みたいなのを一家に1つ持っておってそれでちょっとした紙のゴミとか草むしりした後の処理だとかを燃やしておったと思うんだけれどもそれもそのうち「煙がどうこう…」とかご近所さんから苦情を言われるやうになって家の前でも燃やせないとかになって来て使えなくなって来ちゃったわけだけれども下手したらまぁ「お隣さんが火事です…!」つて通報されて嫌がらせされるとかもあるみたいだし。(死)…と片や騒音おばさんがいたりもするわけだけども。(苦笑)とにかくもある程度裕福な暮らしをしておるっつか余裕のある暮らしっぷりをしておるっつかそゆ感じの??(え)主なのかなぁ??と。それにしたってかぷると主の年の差っつかその辺りも詳しく説明されないままなのでどれぐらいの感じなのかもよくわっかんないんだけれども主はかぷるのことを微笑ましく見てる…のかなぁ??今はラヴラヴで家具もガレージセールとは言え賢く安くなるべくなら自分の言い値で買い値切るしっかり者のカノジョとその言う通りに動くかれすぃーと…ってのを主がしっかり見てるかどうかは分からないけれどもともかくもまだまだ未来は明るくてこれから先もずーっと一緒にいるのであろうことを信じて疑わないっつかまぁけこんしておるんだったらば離婚のことなんてついぞ考えたこともない…!かぷるともうその先を知ってしまってる主と…ってな感じか??人生の先輩として「先のことなんて分からないからね??」とでもアドバイスしてやりたい心境なのかもしれないけれどもかぷるのおなのこの方はきっともうそれを言われなくても分かってるっつか男よりも女の方が現実主義みたいなとこあるじゃないですか??分かってるんだけど男のワキワキした感じに乗っかっていちゃこいてやってるところもあるんじゃないですかねい??(え)…や、でも今回はひたっすら足に注目して観させていただいてとても楽しかったでつ。(えー)

次に仲村トオルさんの「コンパートメント」。離婚する時のすったもんだでは息子が奥さんの方に加勢して「母親に手を出すな!」…じゃないけれどもまぁ暴力的になる元旦那(!)から守ろうとして盾になったってことで父親としては面目が立たないっつかまぁそれ以降会ってなかったのを「大学に進学することになった」っつー報告の手紙を受けて10年振り??かそこらで会いに行くことになったわけだけどもその道中の電車内での出来事を事細かに追ってく展開で。海外の長距離列車みたいなのがどういう風になっておるのかがあーんまよく分かってないんだけれども(黙)1等席とか2等席とか分かれておるわけでそ??こう…1等席は個室だったり3等席になったらもう新幹線の自由席みたいに誰でも座れて椅子にもたれて寝るしかないみたいな??(え)いまだにそゆちょっとした格差っぽいっつーのかまぁ日本の新幹線だったって1等席、2等席とかは言わないけれどもグリーン車と指定席と自由席に分かれておったりするわけだし似たやうなもんか??(え)寝台車が付いてるやうな長距離列車だったらば日本でも高いところは個室だったりするしそれと同じだよね。…ま、それでたまったま乗り合わせて一緒の部屋になった男がいてまぁその男は疲れておるのか部屋に入ってすぐに寝たフリ…なのか爆睡を決め込んでおるわけだけども。それでちょっと部屋を離れた隙にかで息子にプレゼントするはずだった時計がなくなってることに気付いて犯人はこの同室の男なんじゃないか??つて疑い始めるわけだけども。…や、だったらよっぽど屈強なヤクザみたいなちょっと話し掛けたりしたらばもうそれだけですごまれそうな人でもない限り「ちょっとすいません…??」つて「この辺に時計を置いてたんですけど知りませんか??」つて聞いてみればいいんぢゃね??と思うんだけどダメ…なのか??(おぶおぶ)寝たフリなのか本気で爆睡しておるのかはわっかんないけれども「起こしてしまってすいません」つて話し掛けてみたらばもしかしたらば他に部屋に入って来た人を見てるか物音を聞いたってだけでも有効な証言になるかもしれないし。…や、まぁ自分がほんっとに盗ったんだとして「ごめんなさい。私が盗りました」とはすぐには言わないだろうけれどもそれでもまぁ聞いてみるだけはムダじゃないんじゃなかろうか??と思うんだけどもいかがか??それを放棄して勝手に男が盗ったんだと思い込んでそれで勝手に男に憎悪をつのらせて「寝たフリぶっこいてんじゃねぇよ!」ってな感じでもって「一発おみまいしてやろうか??」とかを頭の中でぐちゃぐちゃ考えてるヒマがあったら話し掛けて「知りませんか??」って聞いた方が早いと思うんだけど…??(苦笑)そやって悶々と悩んだ末にプレゼントも失ってしまったし行く意味なくね??みたいな感じでもってしかも「会いたい」つて言って来たのは息子の方で自分は大して息子に会いたいと思ってなかったし今更会って何をどうするって言うんだ??とかまで考え始めてもう何もかもがめんどくせぇー!!!ってな感じでもってこのままどっかよそに行っちゃおっかなぁ??とかまで考え始めてしまうところかもうどうなの??(苦笑)…や、まぁ分からないではないけれどもせっかく離婚してから初めて向こうから「会いたい」つて手紙送って来てくれてそれでわざわざ出向くことになったわけだけれどもそれを逃したらもう次はー…息子のけこん式かそこらになるか…??それだったってあの時お父さんは自分に会いに来てくれなかった…!ってのがしこりになっちゃってもうお父さんには会いたくない…!つてけこん式なのに呼んで貰えないとかなったらどうすんの??…ってか母親の方が再婚しておったらばそっちの方が今現在の「父親」ってことになるわけで「元父親」は呼ばれない確率の方が高いか。(苦笑)だったらもうこれが最後になるかもしれないわけなのにそれを自分の勝手なやさぐれ具合でもって「やーめた!」ってなってそれに加えて電車の繋ぎ変え??でもってぷらっと部屋を出てる間に戻るべき車両はよそに繋がれて行ってしまった後で自分は行き先も分からない3等席の人たちと一緒に電車に揺られて財布とパスポートはかろうじてズボンのポケットだとかコートの内ポケットなんかに入れておったので身に付けてはいるけれども着替えやら何やら荷物は今まで乗っておった電車に残して来ちゃってるしそゆのって連絡取って飛行機の行き先変更荷物みたいにして届けて貰ったりとかは出来ないもんなんだらうか??(おぶおぶ)とにかくもいきなりと身軽になってしまった男の旅路っつか何っつーか…ちょっと変わってて面白かったでつ。

最後は手塚さんで「もうひとつだけ」。前回もやっておられたけれどもこの「無罪決定!」みたいな感じでタイトルの書かれた紙をばっ!と持って来るとことか結構好きvvv(え)ほぼほぼ言い合いの喧嘩をしてるシーンなわけなので椅子に座って読んでるっつーよりかはもう立ってがしがし部屋の中を歩き回っておるやうな体で。(苦笑)結構手塚さんの演じるおなのこっつか喋り方が粘っこくて「やぁだー!」みたいなちょっと甘ったれた喋り方っつの??1話目のかぷるのおなのこと言いこの回の娘と言いちょっとそゆステレオタイプっつか手塚さんが演じるとそうなるのか敢えてそうやってるのかどっちなんだろ??「おなのことは…!」みたいなのがもし手塚さんの中にあるんだったらばもそっと淡々とした感じでもよかったと思うんだけれどもまぁこれはこれで合ってたとおも。(え)「あんたなんか出て行きなさいよ…!」つて奥さんに言われて「あー!いいよ!出て行ってやるよ!」つて荷物をトランクに手当たり次第にまとめて放り込んでぎうぎう詰めにしてそれで出て行く直前になって「もうひとつだけ!言いたいことがある!」つて啖呵を切ったものの…次の言葉が何1つ出て来ないままフリーズしてしまって無駄なしー………んとした時が流れて行く…っつー。(黙)確かに暴力的な点では旦那の方が勝ってるし椅子を蹴っ飛ばして倒したりテーブルをひっくり返したり派手なパフォーマンスは得意なんだけれども文句って点に関しては女の方が上だな、と。(苦笑)んー…でも「出て行ってやるよ!」つて出て行く用意を速やかに済まして行く旦那なわけだけれどもそもそもがこの家の持ち主っつか買ったのは誰…??奥さんの持ち家だったらば「出て行きなさいよ!」つて言われて居続ける権利はないわけだし速やかに撤退してしかるべきなんだけれども「俺の家ぢゃ!」ってことだったらば出て行くべきは奥さんってことになって娘を連れてどこかモーテルでも何でも探さなくちゃいけないってことになるわけで…。(黙)細かいことだけど(苦笑)なーんか一瞬そんなことを考えてしまったさもしさがつらwww(え)…あ。そうそう。ピアノの演奏も前回と同じく付いておったわけだけれどもそこが気にならなかったってことは邪魔にもならなかったってこと…かな??(えー)次の日の平田満さんと矢崎広さんの組み合わせも随分と気になったんだけれども2日続けてまで観る体力と金銭的な余裕がなかった…!(爆)客層的に手塚さんより仲村さんのファンの方が多かったのかなぁ??ちょうど1話目と2話目の入れ替えで拍手が沸き起こっておったので。(苦笑)あたしはどっちも好きなのでなーんかそゆわざとらしいのはやだったんだけどしょうがない…か。(黙)今回もアフタートーク付だったのでそちらも合わせて読まれる方はこちらー。