202 2013-7-1更新
世界遺産の富士山
日本一高い山、富士山が世界文化遺産に登録された。 馬鹿にされそうだが、この富士山には4回も登った。最初にのぼったのは、東京で生活をしていた頃の昭和30年後半だったと思う。御殿場から半日以上かけて登った富士山なのに下りは大須走りを一気に駆け下り、その日のうちに生活の場に戻るというハードなスケジュールだった。その後、自分のペースで登った時に富士山の魅力に取りつかれてしまった。 いまは撤去されたが、レーダードームが現役であったころである。そこでご来光を見て、北側に移動したとき自分の居るこの「頂」が下の方に、うっそうとした緑の樹海に「影」として映っているのを発見「影富士」と呼ぶらしい。自分の影も映っているように思い大きく手を振ったりもしてみた。 しかし、その後、富士宮、吉田ルートの2回の登山では残念ながらそれ |
を見ることは出来なかった。それにしても、かなたの雲の上に顔を出した太陽を見たとき、思わず拍手をしたり、万歳をしてしまうのはなぜなのだろう。中には涙目になる人もいるらしい。これが富士山信仰の原点なのかと思った。 緑の木、一本もなく岩と溶岩瓦礫しかない急な山肌をただ、高度があがるにつれて喘ぎ喘ぎ登る富士登山。夏シーズンにいま年間30万人以上の人が登ると云うニュースを見た。 自然破壊にならなければいいが… 体力的にも登山をあきらめたその後は、朝霧高原、富士五湖、忍野等からの富士山遠望に変わった。 これで良いのだ。富士山は遠くから見るに限る。 (画像は精進湖から) |
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