第2回 志摩線 白木〜五知間

 随分、長い間放置していましたが忘れていたわけではありません。本当ならば奈良県内の廃線跡を優先的に掲載するつもりでしたが、なぜか今回は志摩線(白木−五知間)になってしまいました。
 この区間は、志摩線複線化工事の際、青峰トンネルの掘削により国道167号沿いに沿っていた区間が廃線となったものです。廃線から約10年、現在どのような姿となっているか見ることとしましょう。

まずは五知駅からスタートです。
写真は五知1号踏切から五知駅を望んだもので、旧線は左の空き地で、新線はこの地点から国道から離れていくこととなります。
駅の手前まで来ると、写真左端に架線柱の台座が残っているのが分かります。このあと進んでいくと、草の下からバラスト(砂利)が見えてきます。
そのまま進むと、新駅のところで路盤が途切れ、開削されています。旧線はそのまま真っ直ぐ進みます。
一旦降りて、前方の坂道を上っていきます。
上りきると路盤跡が築堤となって続いているのが分かります。
このまま進んでみることにします。
すぐ右側はまだ五知駅です。
旧線は左にシフトし、新線はすぐに青峰トンネルに入ってしまいます。
下の道路は新線に切り替え後、拡幅されたようです。橋台が片側しか残っていません。
上の橋台を下から眺めます。モロ逆光ですが、きれいな築堤となっているのが分かりますね。
ちょうど賢島行きワンマンカーが五知駅に侵入してきました。
さらに進むと、国道に忠実に沿って築堤が続きます。架線柱も所々残っており、築堤部分は草刈り等の管理がされている様子でした。
上の架線柱から白木方向を望みます。錆び付いた線路が敷設されたままになっていますが、草刈りがされ、きれいになっています。
上の写真でも確認できますが、キロポストが残っていました。鳥羽から11キロメートルの地点であることが分かります。
さらに進みます。
てくてくてく。
しかし今日も暑い・・・。
旧線跡は右にカーブします。アスファルトの舗装部分は踏切跡でしょうか。左手前に国道から上るように坂道になっていました。
ここにも架線柱の跡が。
一旦国道へ出て、しばらく国道を歩きます。しばらくすると、国道から少し下りるような感じで広い場所に出ます。この付近が「五知峠」です。
単線分の水路構造物跡です。
上の画像では、ちょうど日なたと日陰の境目付近にあります。
この先はとても進めるような感じではないので、また国道へ戻り、先へ進みます。
程なく、架線柱が姿を現します。しかし草木が生え放題で、全く管理されていない様子です。線路は敷設されたままでした。
志摩線らしい雰囲気の一コマです。線路に沿う細い道に近鉄特有の防護柵。
さらに進みます。
奥のカーブを曲がりきると白木駅が見えるはず・・・。
旧線跡は保線用車両の基地となっていました。このすぐ左側が青峰トンネルです。
青峰トンネル白木側坑口です。右側に上の画像にある保線用車両が分かりますか?
新線と旧線がここで合流しました。
前には新しく建設された白木駅です。この駅は新幹線のような4線の対抗式ホームとなりました。
こんな感じです。下りホームから五知方面を望んでいます。



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