急げ! 若者 TOMORROW NEVER WAITS  '09.09.19

映画のネタバレがありますので、ご注意下さい。

1974年 東 宝 映 画
出演 : フォーリーブス(北公次/おりも政夫/江木俊夫/青山孝史)
      日色ともゑ、岡田真澄、郷ひろみ

1週間の京都での上映期間中、2回、見に行って来ました。

大阪の「シネ・ヌーヴォ」で先に上映され、そこの座席が70。
「京都みなみ会館」も同じくらいのミニシアターと勘違いしたこともあり、
(たしかに少ないけど京都は165席ありました)前売り券を買っておきました。

しばらくして「京都みなみ会館」のHPを見たら、前売り券の販売は終わっており、
しかも「急げ! 若者」のところだけ
「開場は9:30になります。それ以前にお越し頂いても
 館内にお入りいただく事はできませんのでご了承ください。」
という、注意書がありました。

前売り券は持っているものの、もしファンが殺到して、
入場できなかったら大変と思い、早めに行くことにしました。
1回目は、昔、フォーリーブスファンだったという友人と一緒に行きました。

9時過ぎに会館に着くと、すでに10人くらいのファンの方が
並んでいらっしゃいました。
その10人の方は知り合いの方が多いようで、挨拶なさっていました。

きっとひろみファンもたくさんだろう、と思っていましたが、
ちょっと違う・・・少し年齢層が上でした。
それだけではなく、地味な雰囲気の方が多いように見えましたが、
四ツ葉のプリントの付いたTシャツの方がいらしたので、
その他の方もよく見ると、バッグが四ツ葉の模様だったり、
バッグにぶら下がっているのも四ツ葉のアクセサリーだったり。
携帯はもちろん四ツ葉のストラップ。へぇ〜〜(*^_^*)
自分の携帯を取り出した時には、
なんとなく、ひろみさんのストラップを隠してしまいました(^_^;)

その後、思っていたほどの行列にはならず、合計20人くらい並び、
9時半になる前に開場していただきました。

座席に座ると、上映までの待ち時間に、紅白に出場されたときの、
フォーリーブスの「急げ! 若者」が上映されました。
周りの方が口々に「大阪ではなかった!」と言われてました。
熱心なファンの方々のようです。
「(もうすぐ始まると思うと)ドキドキするわ〜」という声も(*^_^*)
私も友人も全然ドキドキしませんでした(^^ゞ

上映の10時が近付いても、満席になる様子はありません。
たぶん、3〜4割くらい・・・
なので、2回目は、上映時間の10分前くらいに行きましたが、
やはり、3割くらいの入場者数でした。

いよいよ上映開始!
内容は、フォーリーブス4人が孤児院を巣立ち、
それぞれの職場で働きながら、レコードデビューを夢見るものです。

フォーリーブスが登場!
若い彼らをアップで見ても、「可愛い」という気持ちにはなりません。
当時、お兄さんと思って見ていて、今も不思議とその気持ちは変わりません。

孤児院の寮母さんが、日色ともゑさん。
孤児院を巣立つ時に、彼らの歌を録音するのですが、
その役割が、孤児院の後輩のひろみさんでした\(^o^)/
もうほとんど映画は覚えていなかったので、
この早い登場に大喜び\(^o^)/

1974年、ひろみさん18才。「花とみつばち」や「君は特別 」の頃です。
可愛いクセ毛に太い眉、とがったあごのラインに輝く瞳。
それにとっても細い!足が長い!声が甘い!
ひろみさんも年上なんだけど文句なしに可愛い!
思わず「可愛い!」って叫びそうになりましたが、静かに大興奮。
でも、隣の友人には伝わったみたいで、つつかれました(笑)

2回目に行ったときは、周りの状況も見ましたが、
ひろみさんが映ったときに、あきらかに場内がざわつきました。
隣の人と話す姿が多く見られました。

ひろみさんの最初のセリフで、声が聞こえたとたんに、
もう1度ざわつきました(笑)
本当に可愛いらしい声ですもの。

4人のうち3人が孤児院に戻って、みんなと野球大会をするシーンがあるのですが、
その時のひろみさんのスタイルは、ジーンズのショートパンツに、
カラフルな柄で、体にピタピタのタンクトップ。ゴム草履でした。
何度も書きますが、スラリと伸びた足が本当に細くて長い。

「君は特別 」が流れ、ひろみさん中心のシーンが展開しました。
大きなスクリーンで動き回るひろみさんはいいです。
やはり迫力が違います。
可愛い、愛らしい、天真爛漫、動きがとても子供っぽい、など、
もう、たまりません(*^_^*)

その後、ひろみさんの活躍で、4人の歌が世に知られ、
フォーリーブスとしてのデビューが決まったのですが、
デビューの尽力を注いで下さった社長が岡田真澄さん。
トシ坊(江木俊夫さん)との「マグマ大使」つながりでのご出演かな?と思いました。

デビューのイメージ像として、フォーリーブスの歌とダンスのシーンがありましたが、
知っている曲もたくさんありました。
特に、ター坊(青山孝史さん)の歌声がとても心地よかったです。

いよいよ、明日はデビューという日、
ヤクザの世界に引き込まれていたコーチャン(北公次さん)が、
ヤクザと縁を切るための「オトシマエ」をつけるために、
1人でヤクザのアジトに乗りこみます。

そのヤクザ役の方々が、半端じゃないくらいに、役が似合ってました(@_@;)
まるで本物のよう。
しかも、コーチャンがヤクザ複数から殴られるシーンは、
アイドルの映画でなぜそこまで?と思うほどの迫力あるものでした。

やられるがままのコーチャンでしたが、
助けに来た3人が加わると、彼らを助けるために、反撃に出ます。
優勢になったときに、最後にコーチャンはナイフで脇腹を刺されるのですが、
鮮血が流れ、その上、ナイフでお腹をグリグリって・・・
そこまでしなくても・・と思いました。

乱闘に加わった3人は留置場にいるので、
亡骸となったコーチャンに会いに行ったのはひろみさん。

「コーチャン」と泣き崩れるひろみさんは、
さっきまでの、天真爛漫とは打って変わって、
本当に悲しみを表していました。
会場からもすすり泣きが漏れ聞こえて来ました。

病院の廊下を去って行くコーチャンのベッドを見送るひろみさん。
廊下の壁にすがっての、その後ろ姿、お顔のアップ、
そしてもう1度後ろ姿が映ります。
壁に押し付けたお顔に涙が一筋・・本当に悲しそうです。
でも、不謹慎ですが、すごくきれいで、笑顔とはまた違った魅力です。
あの1シーン、切り取って持って帰りたいくらいでした。

ラストのステージで、亡くなったコーチャンの代わりに、
ひろみさんがステージに立つことになったのですが、
「歌もダンスも忘れてまっ白になってしまった」と言うひろみさん。
マー坊(おりも政夫さん)にバシッとビンタされました。

コーチャンのためにステージに立つことを決意したのですが、
やはり、歌えない。。。
やがて、静かに話し出しました。
「ボクには代わりはできません。スポットの外に出ます。
 ボクが歌いますが、その中にいるのはコーチャンです」
とても感動的なシーンでした。

そこで、コーチャンを除く3人と、ひろみさんが、
「急げ! 若者」を歌うのですが、それまでのフォーリーブス4人の歌と、
ひろみさんが入った歌では、まるで違いました。
ひろみさんが入ると、ひろみさんの声がよく聴こえるのです。

そこでひろみさんのシーンは終わり、
あとは、フォーリーブスだけのシーンが少し続きました。

エンドロールが流れ、フォーリーブスの名前が1番に流れ、
ひろみさんの名前は最後でした。

ストーリーや、エピソードはやや有りがちなものと思いましたが、感動しました。
また、ステージの観客役のファンの方のファッションを見て、
当時の自分の姿を思い出しました(^^ゞ
あの時代から、ひろみさんと一緒に過ごしていたことを実感しました。