アイドリング!!!感想ページ
#868 後藤さんとのトークをスムーズにさせるゲーム みなすべり
初回放送日:2012/05/14
出演:バカリズム升野、森本さやか
メンバー:
外岡えりか、河村唯、長野せりな、朝日奈央、菊地亜美、三宅ひとみ、橘ゆりか、野本愛、後藤郁、高橋胡桃、玉川来夢
ちょっと会話がかみ合わない、すべりキャラの後藤さん。
今回はそんな後藤さんと上手にお話をし、そのタイムを競うという企画でした。
ご存じの通り、後藤さんは独自の「間」を持っています。
この「間」は橋本さんの天然とも朝日さんのおバカさんとも異なる「間」です。
恐らく後藤さんは普通の人とはちょっと異なる発想を持った、天才肌の人なのでしょう。
このような人は芸術の方面に向いていると思います。
ただその発想は時として論理の飛躍を生み、スムーズな会話を阻害してしまいます。
こうなった時にいわゆる「変な空気」となります。
「変な空気」とは言い換えると「すべり」の事です。
升野さんのようなお笑い芸人さんは、当然のことながらこの「すべり」を極端に恐れます。
升野さんは後藤さんとの絡みをあまり見せないような気がしますが、これが原因なのではないでしょうか。
またアイドリング!!!はバラエティアイドルという性質が強いため、
他のメンバーも「すべり」を恐れています。
清久さんが後藤さんを苦手としているといった旨の発言をするのは、このためでしょう。
この発言は清久さん個人の発言ではなく、他のメンバーの意見も代弁しているように思えます。
このような背景があるため、今回のコーナーは後藤さんにとってとても厳しいコーナーとなりました。
適当な時間に会話を切り上げてオチをつけるために、メンバーは後藤さんにいろいろと質問をぶつけます。
「清久さんが後藤さんを苦手としているがどう思うか」といったように、この質問に結構キツイものが多かったです。
特に朝日さんは後藤さんに対して非常に厳しく、渋い表情でキツイ質問を次々とぶつけました。
この時の朝日さんは普段の番組で見せる朝日さんとはかなり異なり、表情・質問・態度共にとても横柄でした。
もしアイドリング!!!がドラマだったのならば、それが演技だと判ります。
しかしアイドリング!!!はバラエティ番組です。
あの横柄な朝日さんが演技だったのか、素の表情だったのか判別が付きませんでした。
これには朝日さんのファンはがっかりしたと思います。
番組中に菊地さんも指摘していたのですが、升野さんも後藤さんにかなり厳しかったように見えました。
今回の升野さんは後藤さんと直接からむことがありません。
手元のボタンを押して後藤さんにスモークを吹き付けるだけです。
つまり升野さんが恐れる「自分がすべる」事が絶対にないため、自分が面白いと判断したタイミングで
自由にスモークを吹き付けていました。
これが通常の会話だったのならば、升野さんはここまでスモークを吹き付けなかったのではないでしょうか。
会話は一対一のキャッチボールなので、このように相手に対して一方的に何かを行う事はないと思います。
このスモークはタイミングとしては絶妙で、升野さんの持ち味を引き出していました。
しかし会話が苦手な後藤さんの背景を考えると、このスモークは後藤さんに対して厳しすぎるように見えました。
また後藤さんと長く会話を行うゲームであるのならば、「変な空気」を引き出した原因は
後藤さんではなく、後藤さんと会話を行った人の側にあると思います。
それなのに後藤さんだけが一人でスモークを受けるのは少々奇妙な感じでした。
今回のアイドリング!!!は途中で後藤さんが泣き出すのではないかと心配しながら見ていました。
後藤さんはネガティブオーラを出しながらも、最後までよく耐えたと思います。
それにしても今回は残念なアイドリング!!!でした。
←前回 | トップページ |
次回→