おはスタ感想ページ
2012/04/19(木)
出演:山寺宏一、べっちゃま、いわーい、デュエルヒーローユウ、デュエルヒーローアツト、ブレーダーGAI
おはガール:なつみ
スポンサー:SEGA-SAMMY GROUP、レゴ シティ、タカラトミー、BANDAI、任天堂
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ベイブレードのコーナー。
新商品の攻撃力・防御力等の紹介にレーダーチャートが使用されていたのですが、チャートの一つが蜘蛛の巣からはみ出していました。
これは明らかに誤ったレーダーチャートの使い方です。
レーダーチャートは蜘蛛の巣の外周を最大値とする必要があります。
「おはスタ」のように外周を最大値としない場合、チャートがレーダーからはみ出してしまいます。
こうなってしまうと他の値と比較することが出来なくなってしまい、レーダーチャートが役に立たなくなります。
おもちゃの攻撃力・防御力だとわかりにくのですが、これをテストの点数に例えると判りやすくなると思います。
![](http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/dotnettips/953aspraderchart/rd1.gif)
レーダーチャートの最大値を100点満点と設定する事により、各教科の点数を比較する。
これが正しいレーダーチャートの使い方です。
「おはスタ」のように英語の点数を勝手に150点としてレーダーチャートをはみ出してしまった場合、
算数の100点が満点なのか、それとも150点中の100点なのかわからなくなってしまいます。
こうなると70点の社会に対して100点の算数がどの程度良いのか(社会より算数がどの程度得意なのか)
比較することが出来なくなり、レーダーチャートが役に立たなくなってしまいます。
「おはスタ」が使ったこのレーダーチャートは、値を比較することが目的ではなく、ウリとする値を際立たせることによって
商品を消費者にアピールする事が目的だと思われます。
このようにグラフの使い方を意図的に湾曲して商品をアピールする方法は、業者が消費者を騙す時によく使われます。
例えばとある食品販売のホームページに次のようなレーダーチャートがありました。
![](http://www.koiwaimilk.com/company/news/img/ph_070521_1.jpg)
このレーダーチャートの意図するところは明白です。
この食品を摂取すれば黄色で示された必要摂取量?を超える栄養素を取得できますよ、というアピールです。
ただこのレーダーチャートは明らかに誤っていると、もうおわかりだと思います。
この表が1gあたりの栄養素の重量を表しているのならば、最大値は1g=1,000mg=1,000,000μgとしなければなりません。
そうでないと必要摂取量と緑色食品の比較は出来ますが、他の食品との比較が出来ないからです。
比較が出来ないという事は、このレーダーチャートが役に立たないことを意味します。
役に立たないチャートを意図的に用いてアピールする。
これは業者が消費者を騙しているという事を意味するのではないでしょうか?
「おはスタ」の場合も上記食品販売業者と全く同じと考えられます。
レーダチャートを湾曲して商品の性能をアピールし、子供達を騙しておもちゃを売りつける。
さすが「おはスタ」です。
2011/09/16にマークトゥエンの言葉を借りて
「「おはスタ」には三つの種類のウソがある。映像を使ったウソ、数値を使ったウソ、そして真っ赤なウソだ」
と述べましたが、これは数値を使ったウソに分類されますかねぇ。
次はどのようなインチキを披露するのか、実に楽しみです。
完全に余談ですが、必要摂取量を超える栄養の摂取は無意味であり危険です。
先ほどの食品レーダーチャートは、風邪をひいたから風邪薬を一ビン丸ごと飲み干すようなものです。
そう考えると、これは緑色食品の栄養価ではなく、緑色食品の危険性を示しているのかもしれませんね。
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