おはスタ感想ページ
2023/06/29(木)
出演:木村昴、NUWARA、カミナリ(竹内まなぶ、石田たくみ)、立花ファイヤ、とにかく明るい安村
おはガール:土方エミリ
スポンサー:小学館、BANDAI、GungHo、ShoPro
今回の見所
芸術は捨てた方が良いと考えた点が見所でした。
今日は大塚国際美術館をイッテラレポート。同館は偽物を展示する美術館ですが、芸術を捨てていれば、本物でも偽物でも同じ感動です。
ニンジャラのコーナーでは、おはトモの父が遠距離攻撃ばかりでいやらしいとの事。
岡本太郎いわく「いやったらしい」でOKです。むしろ「うまい、きれい、心地よい」がNGです。
ゲストとしてとにかく明るい安村が出演。この芸人は海外で受賞したそうですが、日本人はいつまで笑われるのでしょうか?
主体的に笑わせるのと、裸で笑われるのは、大きく異なります。
・芸術を捨てろ
・いやったらしくあれ
・日本人はいつまで笑われるのか?
●芸術を捨てろ
芸術は捨てた方が良いと考えました。今日は大塚国際美術館をイッテラレポート。
同美術館は複製美術館であり、早い話、全て偽物です。しかしながら、芸術を捨てていれば、本物も偽物も区別なく楽しめます。
というのも、芸術へのこだわりがないからです。実際、同美術館の前日に倉敷でピカソとグレコの本物を見てきたのですが、
そこでの感動と、同美術館での感動は全く同じでした。
もし芸術を捨てておらず、本物と偽物は違うというこだわりを持っていたのなら、この感動は味わえなかった事でしょう。
偽物なら同館とルーブル彫刻美術館、本物ならマコンデ美術館が最強美術館です。
●いやったらしくあれ
いやったらしくあれと考えました。ニンジャラのコーナーにおいて、おはトモの父が遠距離攻撃ばかりでいやらしいとの事。
岡本太郎いわく、いやったらしくてOKです。
なぜなら、いやったらしさとは不快感であり、暴力的に働きかけてくるゆえ、惹きつけられ、反発し、嫌悪するからです*1 。
その例として、太郎はエジプト美術をあげています*2。
また「いやったらしくあれ」という太郎は、同時に、あってはならない事もあげています。
それがタローマンの言う「うまくあるな、綺麗であるな、心地よくあるな*3」なのです。
いやったらしくなければ惹きつけられず、うまい、きれい、心地よいではおもしろくありません。
*1 岡本太郎, 岡本太郎の本1 呪術誕生, 62, 芸術は「いやったらしく(不快感)」なければならない。いやったらしく暴力的に働きかけてくるから、強烈に惹きつけられるし、同時に反撥したり嫌悪したりする。(初出「今日の芸術」1954年8月)
*2 岡本太郎, 岡本太郎の本4 わが世界美術史 美の呪力, 235, たいていの芸術が、創られた当座は驚異でも、時代が経つといつしか安心して見られる。ほどよいものになってしまう。手近な例では狂気なほど激しくいやったらしいとされていたゴッホは、まだ半世紀しか経っていないのに、もう誰にでも愛される優美なものになってしまっている。ところがエジプト芸術は四千年たった今日でも、そのいやったらしさがちっとも減っていない。芸術とは不快なものでなければならない。という私の原則からすると、このエジプト芸術の永続的イヤッタラシさはまさに驚くべきであり、まことに偉大である。
*3 岡本太郎, 岡本太郎の本1 呪術誕生, 55, 今日の芸術は、うまくあってはいけない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない。と、私は宣言します。それが芸術における根本条件である、と確信するからです。今まではそれなしには「すぐれた芸術」とはいえないとされていた絶対の条件が何一つなくて、しかも見るものを圧倒し去り、世界観を根底からくつがえしてしまい、以後、その人の生活自体を変えてしまうというほどの力を持ったもの、・・・私はこれこそ、本当の芸術だと思うのです。(初出「今日の芸術」1954年8月)
●日本人はいつまで笑われるのか?
日本人はいつまで笑われるのかと考えました。
今日は裸芸人の「とにかく明るい安村」が出演。番組の紹介によると、この芸人は海外で賞を受賞したとの事。
海外で受賞した芸人と言えば、名前は失念しましたが、尻で割り箸を割るとかいう芸をしていた芸人です。
両者の共通点は、笑わせているのはなく、笑われているという点です。この違いは主体性から発生します。
例えば、チャップリンやミスタービーンは正装しており、笑われているのではなく、笑わせています。
正装していれば、笑わせない限り、笑う事はありません。
裸は誰でもおもしろく、「日本人はバカだ」と笑われているようなものです。
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