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万媚(まんぴ)
Manbi
﨟たけた艶麗な女性の面。この面は小面と同類の面ですが「百の媚に勝ると云う心なり。出目元休作り初る面也」
と小面のことをのべた伝書に書かれています。万媚は、いままであった若い女面に濃艶さをもりこみ、新しい一つの型を示したといえます。ただ艶
といっても、ふっくらとした肉感的のものではなく、どちらかといえば節木増に近いところもあります。なお、毛描の添毛は額の中心から両側に三本でて、そのうち外側の一本が
途中から他の二本の中に入り込んでいるのが、他の女面に見られない特徴です。
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