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笑尉(わらいじょう)
Warai-jo


 庶民的な老人。少々笑いを含んだように見えるところより名づけられています。木樵(きこり)・漁夫・汐汲などのいくぶん品格の低い老人に用いられます。また「兼平」「忠度」「鵜飼」「阿漕」などの前ジテに使用されます。  三光尉と同様に、三段の植毛に上下のたくましい歯が見え、その口もと目もとに見られるように、微笑度合いが尉面の中では一番きわだっています。したがって、三光尉よりさらに一層の親しみを感じる面です。