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中将(ちゅうじょう)武将
Tyuujo-busye-


平家の公達の亡霊に用います。   鼻下の生毛のような口鬚、お歯黒そめた歯、いかにも貴族らしい繊細さが表現されています。しかし、中将の大きな特徴は 眉のつけ根に寄せれた二本の縦の皺状です。この手法が秀麗な表情の中に一抹の哀愁を感じさせます。この哀愁は死後謝修羅道におちた者に課せられた永遠の闘争にさいなまれ続ける悲劇の主人公たち、すなわち平家の公達が 背負っている悲哀とつながっています。この面は中将をやや武将風にアレンジされています。