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鼻瘤悪尉 2(はなこぶあくじょう)
Hanakobu-aku-jo


鼻柱に瘤の隆起を持つ恐ろしげな老人の形相で、どことなくゲルマン系の骨格を持ち、異国の神という感じです。江戸初期の国学の隆盛時にはこの鼻の大きなところから、この面のことを「猿田肥子太神宮の面様を表すとも云えり」として、日本の古代の神に結びつけたり、「鼻瘤之面、福来作。鼻瘤之事ハ白鬚重かけ候、白鬚大明神之御顔を打候由」とあって能の神道との深い結びつきを示していました。 本面は、面裏には全面に麻布が漆貼りされている。色は黒色で、そのうえ伊達家伝来を物語る印が金泥でかかれています。