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浮木般若(うきぎはんにゃ)
Ukigi-hannya


大変動物的な般若で、この面は人間の骨そのもので、肉付きは極度に省き、口の裂け具合も比較的奥までぐっと入り込んでいるのが特色であります。般若は三角形の一辺に肉付け、外側にふくらみをもたせ彫りこんでいるのに対して、この浮木般若は内側をえぐる、即ち肉をそぎ落としたすさまじい面相を表す極限を心得た見事な技を駆使しています。