鬼瓦ギャラリー中の

御所・名柄の鬼瓦をたくさん展示しています。

トップ > 鬼瓦とは

鬼瓦について

鬼瓦とは
神社仏閣や自宅の屋根に鬼瓦がついているのに気づかれているでしょうか。 最近の新築の家やマンションには、見かけないのですが、ひと昔前の家には必ず鬼瓦が飾られていました。
では、なぜ鬼瓦が飾られているのか?そんな疑問を持ったことがありませんか。
鬼瓦にはちゃんとした理由があり飾られております。以下で詳しく説明させていただきます。


鬼瓦とは

鬼瓦は、棟の末端に付ける雨仕舞いの役割を兼ねた装飾瓦で、同様の役割を持つ植物性や石、金属などの材料で葺かれた屋根に用いられるものを「鬼板(おにいた)」というが、鬼面が彫刻されていない鬼瓦も鬼板という。一般的に鬼瓦といえば、鬼面の有無にかかわらず棟瓦の端部に付けられた役瓦のことをいう。
鬼の顔を彫刻したものから、シンプルな造形の「州浜(すはま)」や「陸(ろく)」と呼ばれるものや蓮の華をあらわしたもの、また、家紋や福の神がついたものなどがある。
(Wikipediaより参照)

日本式家屋や神社仏閣の屋根の端にシンボル的に装飾され、現在では色々なデザインの鬼瓦があります。


鬼瓦の役割とは

「鬼瓦」は、屋根瓦が使用された当初から存在したわけではありません。
当時の呼び名は明らかではありませんが、おそらく「棟端飾(むねはしかざり)瓦(がわら)」と呼ばれていたと考えられます。
その後、中世鎌倉時代の末期から、「ヲニ」と書かれた棟端飾瓦が出現し、鬼面瓦としての形が明確になってきました。
当時の人が想像する鬼、それも強い守護神的な願いをこめた鬼面瓦がつくられ、屋根の棟端から建物を守ってきたのです。
型押しではない手づくりの鬼面瓦は、一個ずつが異なつた面相を表現し、また「ア」「ン」の様相も生まれ、千差万別、実に無数と言いたい表情の鬼面瓦ができました。
近世、江戸時代になりますと、それぞれの住家にも鬼面瓦が姿を見せますが、願いごとを託す意味で、鬼面でない鬼瓦もつくられるようになりました。
火災除けの「水」という文字や、鬼より強いとされる「鍾馗さん」や「天狗」の鬼瓦などがそれです。水に緑のあるものや、緑起のよい七福神などのように、願いごとの異なる、様々な鬼瓦があらわれました。
現在、皆さんの家にある鬼瓦も、そのような鬼面瓦が簡略化されたもので、それらも「鬼瓦」といって良いわけです。
今回は、棟端飾瓦や鬼瓦の出現から今に至るまでを集め展示しました。屋根の上の鬼瓦を間近なとこら確かめ眺めて、楽しんでいただければ幸いです。


一対鬼面鬼瓦について

鬼瓦とは
鬼面鬼瓦をよく見ると、口を開いた鬼瓦と、口を閉じた鬼瓦との二通りがあります。

鬼瓦には、雌と雄の区別があって、大棟鬼・降鬼・隅鬼・二の鬼・妻降鬼の各鬼瓦がそれぞれ雌雄一対として作られています。
鬼瓦の雌雄は大抵は口で区別しますが、口だけでは区別しにくい場合があり、角の有無・角の大小・面相などによっても見分けられます。

 雄鬼:口を閉じたもの・角のあるもの・角の大きいもの・面相が厳しいもの
 雌鬼:口を開いたもの・角のないもの・角の小さいもの・面相が優しいもの

ギャラリーではこういった一対の鬼瓦も展示しております。 → こちらより


瓦の屋号について

二文字の漢字が刻まれた瓦に気づきませんか。この文字を刻印といいます、昔の瓦屋さんの商標です。
御所市柏原、東寺田地区は、良質の粘土が採取できる有名な瓦の産地でした。
奈良女子大学の調査では、瓦の刻印は四六種類もあることが分かりました。
しかし、年々粘土が取れなくなると同時に、需要も減少。昭和三十五年頃、最後一軒となった「谷庄」さんの廃業で、生産は途絶えました。

東名柄の建物には、これらの瓦が使われています。
屋号と件数
谷庄 一六    柏清 三     柏庄 一
柏半 一〇    瓦源 二     柏上 一
柏甚 七     柏弥 二     瓦嘉 一
谷久 四     常清 二
柏虎 三     柏要 二


ページのトップへ戻る