第3回大堰川野外彫刻展 大堰川河川敷緑地公園 1999.10.19.〜12.11.
「見つけよう 小さな彫刻」 -Short Sculpture- の試み
野外彫刻展というものが、元来どのような起源を持っているかについては詳しくはないのですが、その成立の確かな要因のひとつに、彫刻作品の大きさがあげられるのではないでしょうか。室内に入りきらない作品を展示できるということで、表現の幅に広がりをもたらすことができる。そうして野外彫刻展に展示される作品はおおきなもの、とりわけ屋根がないことから背の高いものが多くをしめることが多い。そのようなことが形骸化されると、野外彫刻展とは巨大彫刻展と同義語のようになり、当初持っていた作品の幅の広がりを保障していた要因が今度は、「大きなものでなくては」という、作品の性質を限定してしまうことになる。野外に作品を展示することには、「大きさ」などよりも、もっと多くの重要で魅力あるメリットがあることを意識化するためにこのような限定条件を設けました。「作品の高さを50cm以下とする」 まずは、作品が幸運にも見つけられることを期待します。見つけるというより、目に入ることでしょうか。しかし、そのためにとる方策はなにもありません。ただ、作品を置くだけです。ネームプレートも置きません。作品の力だけが頼りです。あとは運です。あるいは、そこを歩いている人の目、鼻(鼻の利く人っていますよね)。そして、そのもの(作品)、その場所、その空気になにかを感じてもらえること。それを、美術だとか、彫刻作品だとか、と判ってもらう必要などないのです。いや、実を申しますと、だれにも見つけられないことを願っているかも知れないのです。
岩澤有徑 Arimichi Iwasawa
梅棹マヤオ Mayao Umesao
河野啓介 keisuke Kouno
佐伯惟弘 Korehiro Saiki
杉山雅之 Masayuki Sugiyama
杉山優子 Yuko Sugiyama
中西梨菜 Rina Nakanishi
藤浩志 Hiroshi Fuji
淵田和也 Kazuya Fuchita
細木由範 Yoshinori Hosoki
運動体としての視 -大堰川野外展体験- 林 剛
歩行する視
歩きながら見る、という表現があります。その逆順で、見ながら歩く、というのもある。(全文を読む)
LOOKING AS A FORM OF MOVEMENT -MY EXPERIENCE AT THE OOIGAWA OPEN AIR EXHIBITION
GO HAYASHI