Monogusa Taro
ものぐさたろうとはだれか

物臭太郎

 古来、鈴鹿関は、不破関とならび畿内と東国を結びかつ仕切る重要なマージナルであった(鈴鹿は東海道の、不破は東山道・中山道の)。思えば、倭建命(ヤマトタケルミコト)が「倭は 国のまほろば たたなづく 青垣 山ごもれる 倭うるはし」と歌い、終焉を迎えたのがこの鈴鹿山麓であった。ここにものぐさに過ごし「物臭草」を綴っているのが物臭太郎である。異名を萬遜樹とも聞く。


ものぐさ本舗蔵書データベース読書ノート

Evangelion
エヴァンゲリオン
世代論


 現代日本社会では、現代の「段丘」的理解が必要だ。一般的なものとしては理解できないからだ。すなわち、それは世代論となる。


Nausicaa of the Valley of Wind
「おう、汝ナウシカよ!」



Four Elements
四 大
風・土・水・火

 …アニミズム…シャーマニズム…ヘラクレイトス…デモクリトス…オルフェウス…ディオニソス…マニ…ドルイド…ケルト…アルビジョワ…ベーメ…


What's "Second Impact"?
セカンド・インパクトとは何か


 脱臼、世界と自分の。世界から自分が脱臼したのか。たぶん違う。自分が生きている世界の脱臼。 だから「それから」は不完全なのである、《すべて》が。

 「それから」がキイワードだ。始まりがある。しかし始まってしまっている。投げ込まれたのだ。


Japan Problem
はたして日本は呪われているか



 問題提起。はたして日本は呪われているか。日本こそ、「現代」なのか? 日本人とは何か? その国家とは? その民族とは? その由来は? 謎また謎の日本研究。

 「日本とは何か」という問いを、「日本人とは何か」という問いに変換して考えていきたい。ではこの「日本人とは何か」という問いは何を意味しているのだろうか。思うに、現代日本人に受け継がれている日本人的特性、つまり歴史を通して流れ続けている、ある心性のようなものを探究することではないか。もしそうだとすれば、次の3点ほどに絞って取り組んでみたい。

 1. 日本人が日本人になった起源論
 われわれがアイデンティティを持つことができる「日本人」は、いつからどういうふうに形成されたのか。民族起源論であり、「日本」形成論である。
 2. 日本心性論(日本人論)
 日本の歴史を通じて、共通して流れる日本人の心性を探ること。精神史の課題。
 3. 現代日本人論
 これは現代日本人の特徴を挙げることではない。危機論となるだろう。世界史、特に地球資本主義的段階に入った世界史における現代日本人の危機について論じることになるだろう。

 現代日本人論
 危機は世界中で叫ばれているようである。しかしながら、日本の危機は他の国々の危機とは少し違うように思われる。
 私がここで言いたい危機は若者たちの危機についてである。もちろん、中高年の方々を拒みたいということではない。日本は、いや日本人は1980年代以降根本的に変わったのだ。だからこの変化をわからない人たちにはこの問題(危機)は理解できないことが多いということを言っているのだ。
 日本社会は1980年以降、「出口なしの社会」になった。aumもこのような社会の産物だ。そして1990年以降は下りの道、(virtual reality)、後景へ。
 21世紀、というかポストモダン、歴史性の脱落。


contemporary
「現代の特殊性を言挙げすることは、
同時代の特権性を語ることになり、
論理的にはその立論は不可能である」



Angels
天 使 論


 天使とはうまいものを考えついたものだ。神でもなく、人間でもない。

 天使は神のしもべといわれる。確かにそうなんだろう。
 しかし、それ以上に天使が天使たるゆえんは違う。アリストテリコ・トミスム神学の世界秩序の第二階層に位置づけられる存在者、それは神と人間の「間」の存在を意味する。精神であり、物質的な心配がない存在。


Anthropology of God
神の人間学


 人間ではないから神なのだが、あえて人間学的なアプローチを試みるプロジェクト。モデルとしてはウルトラマンを採り上げる。彼の思想と行動を検証し、神とは何かを究明する。

 神にもいろいろある。でも今では神というと、もっぱらキリスト教の神だ。なぜ、絶対神なのか。やはり、不安な時代には「絶対」や「究極」の神が求められるのだろうか。
 それはさておき、日本の神、天皇。天神。北アジア騎馬民族モンゴルの神。大魔人…。

 ウルトラマンという神は大魔人の系譜に属するだろう。救われる者の自己中心性が見えている。スーパーマンも同じ。
 スーパーマン。局在性、偏在性。対処療法に終わらざるを得ない。優先順位が高いことがせめてもの救い。
 イスラエル、旧約聖書の神、人間と相撲をとる神。絶対神として超越する以前の神の姿。

 人と神との違い。パワーの違いか。不死性。ギリシャ的だ。不可思議なパワー、大黒天。

 気になるのが、食事や排泄行為などである。「神にはそんなものは不必要」と言うのならそれでよいのだが。



Mebius & Klein
「世界はメビウスの輪、クラインの壷である」



Max von Schroder
人間学・方法序説
シュレーダー


 人間学とは何か。その広がり。輪郭。なぜ人間学か。
 宇宙における人間の位置、生命の大河、個と普遍、明滅する現象、宮沢賢治、現代人の個性化と同質化、個と普遍、方法としての哲学。
 哲学とは不思議な学問だ。二千年以上前の理論がいまでも立派に通用する。他の諸学問と違うところは「素手」で戦うということだと思う。

 人間学とは何か。考現学、現象学、考古学、論理学、構造解明、意味解明、人間−論−論論。自己言及、パラドキシカル。

人間学の方向性-----生の回復。

 この世界は人間中心主義に出来ている。われわれの人間学は人間中心主義ではない。
 人間的世界(=ヒューマニズム)から脱出すること。人間的意味に満ち満ちた世界を超えることは、いかにして可能であろうか。 世界はすべて人間に、自分に起因していることを自覚する。いわば虚妄の一つにすぎない。われわれの意識にはこのようにしか世界が捉えられない、限界をよく理解すること。
 世界を見るのでなく、世界に見られる。このように世界と出会い直すこと。
 中に棲む。棲んでいたことを思い出す。後方に向けて思い出す。無意識の世界へ。自分の、物質の過去を思い出す。
 われわれの人間学は人間を言挙げするのではなく…。


Aly-Khan Mansonge
論理-人間学論考
マンソンジュ




Yvonne Hypolite
世界の構造
イポリット


 世界の意味、人間的意味/木田元、相対性、差異。言語ソシュール・貨幣マルクス・数学ゲーデル、記号論、相対性、アインシュタイン。
 世界はメビウスの輪、クラインの壷である。

言語としての世界

 世界は人間のために出来ていた。そして世界は言語で出来ている。いかなる言語か。
 自然言語、人工言語たち。貨幣、数の公理系。一つ一つの言語系によって、別々の世界がある。これらの言語系によって、世界が現れる。


What's "Western Europe"?
西欧とは何か






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