1975年創刊(題字 中宮寺 日野西光尊門跡)
第一期「東洋思想」は、「明治初年から現在に至る288誌を収録。仏教学研究に不可欠の基本文献」の一冊と認められ斎藤昭俊監修の『仏教学論集総覧』国書刊行会に収録されています。
第一期 東洋思想
★第一巻・第一号 (昭和五十年七月)
「東洋思想研究会」発足と「東洋思想」刊行について 川瀬健一/十一面観音・写真解説 結城亮子/
『親鸞』という名について森 竜吉/神仙道の心身統一法 中林凡人/川瀬健一さんへの手紙 田辺 保/
剣の心(私考) 堤 勝彦/護身術入門(第一回)中国擒拿術の理論と実技(抄) 川瀬健一
★第一巻・第二号 (昭和五十年十月)
ナーランダ僧院の菩薩像・解説/林 和彦/西洋的自然から東洋的自然へ 小野田節夫/念仏についての心理学的一考察 後藤与一/ラマ寺探訪 竹島昌威知/天台四教儀(一)
阿部泰吉/神仙道の心身統一法(補足) 中林凡人/再来するシャーマンの時代 猪野健治/松岡譲・雑記・年譜草稿・目録 川瀬健一編著/満州国范家屯でのこと
佐々木輝雄/剣の心(私考)続 堤 勝彦/『葉隠』ーその読まれ方ー 川端柳太郎/武術の論理(第二回)・武術における行法の心理学的考察(一) 川瀬健一
★第二巻・第一号 (昭和十一年五月)
初転法輪の仏陀座像・解説 林 智康/ユングの東洋研究 (一)ヨガ 湯浅泰雄/草堂仏教史序説ー四国の山地を旅してー 森 竜吉/比叡山回峰行と葛川明王院について 中山玄晋/み仏に生かされて
日野西光尊/日本人の宗教性ー新渡戸博士の日本研究ー 佐藤弘/短信 後藤与一/NATURE-自然ということば 小野田節夫/神仙術雑記 中林凡人/日本音楽と洋楽ー今後の日本音楽のゆくえー
後藤充郎/武術の論理(第三・四回)武術における行法の心理学的考察(二) 武術における行法の心理学的考察(一) 川瀬健一/剣の心 堤 勝彦/時間観から見た武道とスポーツ 川端柳太郎
★第二巻・第二号「ユング特集」 (昭和五十二年二月)
畜生 玉城康四郎/ユングと宗教 秋山達子/ユングの東洋研究 (二)観想念仏 湯浅 泰雄/ユングと易 定方昭夫/東洋と西洋のあいだ 小野田節夫/アメリカ人の中の東洋志向の一断面戸上宗賢/神仙術としての房中術
中林凡人/「日本密教の曼荼羅について」雑感 彌永信美/神道ー新渡戸博士の日本研究ー佐藤全弘/剣の心雑考 堤勝彦/死の美学ーその聖なる時間の基と終りー
川端柳太郎/行法の研究―Yoga‐Sutraを中心に― 川瀬健一/カイラーサナータ寺・写真解説 結城亮子
★第三巻・第一号「法然・『選択集』特集」 (昭和五十二年九月)
廬山寺蔵『選択集』 巻頭 影印/廬山寺蔵『選択集』 第十六章 影印/『選択本願念仏集』の念仏 川瀬健一/『選択集』の概要 高橋弘次/法然の「選択」思想について-その生成と展開をめぐって 藤本浄彦/選択ということ-法然 浄土教の真面目- 藤堂恭俊/念仏の栄永と五濁悪世 -
第十六章以下によって- 石田充之/近代の法然 森竜吉/『選択集』における源信の地位 福原降善/『選択集』と『教行信証』 林智康/法然と明恵 湯浅
泰雄/証空の思想と、『選択集』に対する見解との関係 町田泰宣/「東洋思想」分類目録
★第六号特集・ユングと宗教 (昭和五十三年十二月)
ユング心理学における「東」という概念について 樋口和彦/ユングと宗教 山中康裕/ユングの「宗教夢」について 赤塚泰三/唯識説と比較思想 彌永信美/現代の課題 -人生の目的とその生き方- 町田泰宣/法雷轍の六字釈 坂本美樹/源信の研究『往生要集』の念仏観 川瀬健一/神道(Ⅱ)ー新渡戸博士の日本研究(その3)ー佐藤全弘/武術と神仙道(上) 堤勝彦/死の美学(Ⅱ)-不死の中の死- 川端柳太郎/中国を訪問して 日野西光尊/欧州音楽紀行 後藤充郎
★第四巻・第一号 チベット仏教 -歴史と教理 (昭和五十四年十二月)
チベット仏教 歴史と教理 小玉大圓/『菩提道次第』に見られるツォンカパの役割 吉村博実/チベット仏教の修行 ツルティム・ケサン/チベット料理のあれこれ 小野田俊蔵/日本精神史の一つの謎 森竜吉/「道教錬丹法」図解 道教的身体論 川瀬健一/武術と神仙道(下) 堤勝彦/朝鮮音楽と日本雅楽 後藤充郎/西洋における東洋へのアプローチ 山崎昭見/理想主義哲学回帰の時代 一市井人の立場で 酒井禧於/鶴林寺護摩堂 中嶋茂信/欧州音楽紀行 後藤充郎
★第八号 森龍吉先生追悼号 (昭和五十五年十二月)
森龍吉先生略歴と主要著書/森龍吉先生小論集 近代の法然 『親鸞』という名について 草堂仏教史序説 日本精神史の一つの謎/森龍吉教授のありし日を偲びて 石田充之/森龍吉君と私 星野元豊/私の中の森龍吉 司馬遼太郎/森龍吉君の思い出 丹羽文雄/日向と陰 鈴木宗憲/殺仏殺祖これ真宗 森龍吉さんのこと柳田聖山/小さな歴史の終焉 松井春満/故森龍吉先生をしのぶ 阿満利麿/追悼 笠原芳光/森龍吉さん 楠正弘/二・二六頃の森さん 韓国情勢に想う 藤井広潤/恩師森龍吉先生 川瀬健一/森先生と金沢 『蓮如』を讃えて 橋本芳契/近代の業 吉田光邦/恥じらいの人 森先生を偲ぶ 森川達也/森先生の思想史研究 細川行信/森先生を偲ぶ 戸上宗賢
ジャワとバリのガムラン音楽 後藤充郎/剣は心 堤勝彦/行法の研究・中国道教の修行法序説 川瀬健一
★第九号 研究・森龍吉 休刊号(昭和五十六年十二月)
父の後ろ姿 森薫樹/若き日の森龍吉-初期思想の形成- 鈴木宗憲/「自然法爾」の世界-森龍吉氏の親鸞研究- 柏原祐泉/森龍吉氏の仏教観 橋本芳契/天平の音楽 後藤充郎/因果についての七重の教え 吉村博実/艋舺龍山寺 川瀬健一/自由中国を紹介する自由中国之声の紹介/堤勝彦先生「朝日社会福祉賞」に輝く/私の中国人ノート
第二期 東洋思想
◆復刊第1号[通卷10号]97年5月
中国的美 天目茶碗/台湾電影の侍たち/多桑の監督・呉念真
◆復刊第2号[通卷11号]97年7月
中国的美 天目茶碗/台湾電影の侍たち/稲草人の監督・王童/台湾通信/テンテン・呉建堂
◆復刊第3号[通卷12号]97年9月
中国的美 天目茶碗/台湾電影の侍たち/『幽玄同士』とテンテン/台湾通信/TAIWANテレコム・許文龍
◆復刊第4号[通卷13号]97年11月
中国的美 梅創基・廖修平/台湾電影の侍たち/『さよなら・再見』の作家・黄春明/台湾通信/呉念真・楊貴媚・蔡振南・侯孝賢ほか
◆復刊第5号[通卷14号]98年1月
中国的美 侯錚/台湾電影の侍たち・林正盛
◆復刊第6号[通卷15号]98年3月
中国的美 蔡銘山/続・台湾電影の侍たち/廖祥雄/活在台湾的立石鉄臣 訳・三葉/台湾通信/ 白冰冰
◆復刊第7号[通卷16号]98年5月
中国的美 潘元石/続・台湾電影の侍たち/李祐寧/活在台湾的立石鉄臣 訳・三葉/台湾通信/ 蔡振南・朱天文・JAL植田政明
◆復刊第9号[通卷18号]98年8月
特集 JALのトビ職地球を500周・植田政明
◆復刊第10号[通卷19号]98年8月
中国的美 徐明豊/台湾玉賈伝・黄霊芝/活在台湾的西川満 訳・三葉/台湾通信
◆復刊第11号[通卷20号]98年12月
台湾玉賈伝・黄霊芝/台湾電影的早餐 訳・三葉/三度死線を越えた長老・楊克智/台湾通信/朱天文
◆復刊第12号[通卷21号]99年2月
台湾玉賈伝・黄霊芝/女流作家・朱天文/台湾通信/李行・白冰冰・陳松勇
◆復刊第13号[通卷22号]99年4月
台湾玉賈伝・黄霊芝/日本統治時代の台湾映画1895~1945 川瀬健一/台湾映画略年表1895~1945 川瀬健一
◆復刊第14号[通卷23号]99年6月
台湾映画の父 李行監督インタビュー 川瀬健一/台湾玉賈伝・黄霊芝/台湾通信/西川満追悼・林福地・陳子福・葉龍彦
◆復刊第15号[通卷24号]99年9月
テレビドラマで活躍する林福地監督インタビュー 川瀬健一/台湾玉賈伝・黄霊芝/台湾通信/寺島珠雄追悼・李登欽・李泉溪
◆第25号 2000年1月
台湾映画のポスター大王・陳子福インタビュー/宋王之印1 黄霊芝/台湾通信/李泉溪・呉振民・林鴻鐘・鄭培発・林贊庭・陳義・洪慶雲・郎雄・王渝文・林小樓・陳俊良・金塗・辛奇・黄仁・李明道・周晏子
◆第26号 2000年3月
台湾映画の俳優 白冰冰・郎雄・金塗/宋王之印2 黄霊芝/正真正銘の「 台湾語映画」の歴史 葉龍彦/王昶雄追悼
◆第27号 2000年5月
台湾映画の監督 辛奇・李泉渓・呉振民/宋王之印3 黄霊芝/正真正銘の「 台湾語映画」の歴史(中) 葉龍彦/可愛い女優・王渝文
◆第28号 2000年7月
台湾映画の歌手 文夏・洪一峰/宋王之印4 黄霊芝/正真正銘の「 台湾語映画」の歴史(下) 葉龍彦
◆第29号 2000年9月
台湾映画の俳優 王渝文・伊能静/宋王之印5 黄霊芝/莎韻之鐘的迷思 サヨンの鐘のミステリー(上) 蜂矢宣朗
◆第30号 2000年12月
2000年、私のアルバム(抄)川瀬健一/莎韻之鐘的迷思 サヨンの鐘のミステリー(中) 蜂矢宣朗/台湾人物壱 林益謙・楊基銓・呂訴上
◆第31号 2001年2月
台湾の美 林智信/莎韻之鐘的迷思 サヨンの鐘のミステリー(下) 蜂矢宣朗/台湾人物貳 楊鴻儒・陳火桐
◆第32号 2001年8月
台湾の美 陳炳元/サヨンの鐘(上) 林彦卿/台湾通信
◆第33号 2001年9月
台湾の美 黄華山/サヨンの鐘(中) 林彦卿/台湾通信/仙人になりそこねて 1
◆第34号 2001年11月
サヨンの鐘(下) 林彦卿/台湾通信/仙人になりそこねて 2
◆第35号 2002年2月
台湾通信/仙人になりそこねて 3
◆第36号 2002年7月
時代への内なる声 1 李筱峰 訳・松尾直太/台湾通信
◆第37号 2002年10月
時代への内なる声 2 李筱峰 訳・松尾直太/台湾通信
◆第38号 2003年1月
時代への内なる声 3 李筱峰 訳・松尾直太/女優・辛樹芬/台湾通信
◆第39号 2003年3月
吉祥図案解題 1支那風俗の一研究 野崎誠近/仙人になりそこねて 4 川瀬健一/台湾通信
◆第40号 2003年6月
川瀬コレクション 中国陶磁/台湾あれこれ/台北で上映された日本人監督の作品(1950年代~80年代)/台湾通信
◆第41号 2003年9月
川瀬コレクション 中国俑/続・台湾あれこれ/台湾曼荼羅 壱 M-I/台湾通信
◆第42号 2003年12月
台湾の女優・林小樓/続・続・台湾あれこれ/台湾曼荼羅 貳 M-I/台湾通信
◆第43号 2004年2月
台湾の女優・王渝文/台湾曼荼羅 三 台北の中華料理 M-I/台湾通信
◆第44号 2006年1月
台湾 光復前の映画事業Ⅰ 黄仁 井手勇訳/台湾の新電影(上) 川瀬健一/香港映画、九七年以降 浦川とめ
◆第45号 2007年4月
台湾の美 徐明豊作品/台湾 光復前の映画事業Ⅱ 黄仁 井手勇訳/台湾の新電影(下) 川瀬健一/台湾通信徐明豊 映画祭に参加
東洋思想執筆者一覧[1975年創刊以来の執筆者・当時の職名のまま・順不同]
森龍吉(龍谷大学教授)・中林凡人・田辺保(岡山大学教授)・結城亮子・林和彦・小野田節夫(関西大学講師)・堤勝彦(堤塾長)・後藤与一(大阪教育大学教授)竹島昌威知(詩人)・猪野健治(ルポライター)・佐々木輝雄・川端柳太郎(神戸大学助教授)・林智康(平安高校教諭)・湯浅泰雄(大阪大学教授)・中山玄晋(大先達)・日野西光尊(中宮寺門跡)・佐藤全弘(大阪市立大学助教授)・後藤充郎(東洋音楽学会会員)・秋山達子(大正大学講師)・定方昭夫(上智大学)・玉城康四郎(東京大学教授)・戸上宗賢(龍谷大学助教授)・弥永信美・酒井禎於・樋口和彦(同志社大学教授)・山中康裕(南山大学助教授)・赤塚泰三(創価大学教授)・町田泰宣(仏教学専攻)・坂本美樹(仏教大学講師)・高橋弘次(仏教大学助教授)・藤本浄彦(仏教大学講師)・藤堂恭俊(仏教大学教授)・福原隆善(仏教大学講師)・星野元豊(元龍谷大学学長)・丹羽文雄(作家)・司馬遼太郎(作家)・松井春満(奈良女子大教授)・石田充之(龍谷大学名誉教授)鈴木宗憲(金沢経済大学教授)・細川行信(大谷大学教授)・柏原祐泉(大谷大学教授)・柳田聖山(京都大学教授)・阿満利麿(NHKディレクター)・笠原芳光(京都精華大学教授)・楠正弘(東北大学教授)・藤井広潤(龍谷大学教授)・橋本芳契(福井県立短大教授)・吉田光邦(京都大学人文科学研究所教授)・森川達也(文芸評論家)・小玉大圓(仏教大学助教授)・芳村博実(龍谷大学)・ツルティム・ケサン(国際仏教徒協会研究員)・小野田俊蔵(仏教大学講師)・中嶋茂信(光陽会評議員)・山崎昭見(龍谷大学特任教授)・黄霊芝(作家)・葉龍彦(台湾・清華大学歴史研究所教授)・蜂矢宣朗(台湾・東呉大学客員教授)・李筱峰(台湾・世新大学教授)・川瀬健一(東洋思想編集発行)