3B7はあまり馴染みの無い球ですが、3A5をスケールアップしたような直熱双3極の高周波用ロクタル電池管で、1940年代初頭に米国で開発されたようです。C級増幅で2.8W(25MHz)の出力が得られ、米軍の車載無線機などに使われました。
最大プレート損失(2.7W)、最大プレート電流(15mA)といったデータからはミニワッターの出力管として使えそうな雰囲気ですが、オーディオ用のA1級アンプに仕立てようとすると、高い内部抵抗と最大プレート電圧(180V)の低さがネックになって、残念ながらほとんどパワーが得られません。しかし、直熱出力管の直結アンプを組む際には、貴重な直熱ドライバ管として大いに役立ちそうです。
【データシート値】
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3B7 |
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バルブ 形状 |
T-9 |
ユニット |
直熱双3極 |
フィラメント |
2.8V/0.11A
1.4V/0.22A |
最大プレート電圧 |
180V |
最大プレート損失(片unit) |
2.7W |
AB2級PP動作例 |
Ep |
135V |
Eg |
0V |
Ib0 |
18.2mA(両Unitで) |
rp |
10.5kΩ |
μ |
20 |
gm |
1.9 |
備考(データ元) |
TUNG-SOL |
【実測値】 ※3定数(μ、rp、gm)は、上記動作例付近の数値
※Unit2は手抜きして4V間隔で測定
① SYLVANIA 3B7 (その1) |
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<実測値> |
フィラメント |
1.4V/0.22A |
μ |
U1=20.54
U2=20.89 |
rp |
U1=10.31kΩ
U2=10.52kΩ |
gm |
U1=1.99
U2=1.98 |
<コメント> |
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➁ SYLVANIA 3B7 (その2) |
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<実測値> |
フィラメント |
1.4V/0.22A |
μ |
U1=19.63
U2=19.46 |
rp |
U1=9.52kΩ
U2=9.67kΩ |
gm |
U1=2.06
U2=2.01 |
<コメント> |
※ U2の-12Vデータを取り忘れ
てました。 |
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