UY-47B(3結) の実測データ

 
 




 ◆真空管一覧に戻る





 ◆トップページに戻る



   


 UY-47Bは1930年代中ごろ、家庭用ラジオの出力段用などに開発された日本独自の 直熱5極管で、米国で開発された直熱5極管「33」がモデルになったとされています。

 データシートには3結動作例が見当たりませんが、最大プレート電圧、最大プレート損失、フィラメント電力とも71Aと同じなので、71Aと同等の出力が期待できます。3結での実測では、6本の平均値が内部抵抗(rp)2.62kΩ、増幅率(μ)5.60、相互コンダクタンス(gm)2.14で、直線性も良好でした。回路設計的には71Aよりも扱いやすそうな球です。



 【データシート値】

   UY-47B  
UY-47B
(参考) 71A 
バルブ 形状 ST-12 ST-14
 ユニット  直熱5極 直熱3極
 フィラメント  2.5V/0.5A 5V/0.25A
最大プレート電圧  180V  180V
最大プレート損失  3.6W(推定) 3.6W(推定)
最大第2グリッド電圧  180V  -
最大第2グリッド損失  0.9W(推定) -
3結 動作例  Ep  - 180V
 Eg1  - -40.5V
 Ib0  - 20mA
 rp  - 1.75kΩ
 μ  - 3.0
 gm  - 1.70
 備考(データ元) ラジオ技術事典   RCA 


 【3結 実測値】   ※3定数(μ、rp、gm)は、A級増幅での動作基点を180V、17mAとした場合の数値


  マツダUY-47B(No.1)
 <実測値>  フィラメント 2.5V/0.47A
μ 6.46
rp 2.85k
gm 2.27
<コメント>  


  マツダUY-47B(No.2)
 <実測値>  フィラメント 2.5V/0.53A
μ 5.40
rp 2.61k
gm 2.07
<コメント>  


  マツダUY-47B(No.4)
 <実測値>  フィラメント 2.5V/0.51A
μ 5.71
rp 2.73k
gm 2.09
<コメント>  小電流領域での立ち上がり
がやや悪い。


  ブランド不明 UY-47B
 <実測値>  フィラメント 2.5V/0.50A
μ 5.18
rp 2.49k
gm 2.08
<コメント>  


 ⑤ マツダUY-47B(No.5)
 <実測値>  フィラメント 2.5V/0.48A
μ 5.50
rp 2.69kΩ
gm 2.04
<コメント>  


  マツダUY-47B(No.6)
 <実測値>  フィラメント 2.5V/0.49A
μ 5.35
rp 2.35kΩ
gm 2.27
<コメント>  



 ⑦
 <実測値>  ヒーター
μ
rp
gm
<コメント>  



  真空管一覧に戻る