4P1L(3結) の実測データ

 
 




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 旧ソ連邦時代の軍用球で、無線機の発振や電力増幅用などに使われていたようです。内部シールドを持つがっちりした造りで、最大プレート損失は同じ高周波用直熱5極管5A6の1.5倍あり、最大プレート電圧も100V高いことなどから、オーディオ用としてもかなり柔軟で余裕のある回路設計ができます。

 残念ながら、データシートには3結でのEp-Ip特性や動作例、3定数が見当たりませんが、5本を実測した限りでは、直線性の良い個体が多く、3定数のばらつきも少なかったです。5本の3定数の単純平均値はμ=9.23、rp=1.74kΩ、gm=5.30でした。



 【データシート値】

   4P1L    
バルブ 形状 ロクタル 
 ユニット  直熱5極
 フィラメント  2.1V/0.65A
4.2V/0.325A
最大プレート電圧  250V 
最大プレート損失  7.5W
最大第2グリッド電圧  250V 
最大第2グリッド損失  1.5W
3結 動作例  Ep  -
 Eg1  -
 Ib0  -
 rp  -
 μ  -
 gm  -
 備考(データ元)


 【実測値】   ※3定数(μ、rp、gm)は、A1級増幅での動作基点付近(240V、24mA)の数値。


  Svetlana 4P1L(その1)
 <実測値>  フィラメント 4.2V/0.32A
μ 9.30
rp 1.75k
gm 5.30
<コメント>  さすがは直熱管。非常に
素直なプレート特性で、
①②③の個体差もほとんど
ありません。


  Svetlana 4P1L(その2)
 <実測値>  フィラメント 4.2V/0.31A
μ 9.22
rp 1.76k
gm 5.24
<コメント>        同  上


③   Svetlana 4P1L(その4)
 <実測値>  フィラメント 4.2V/0.33A
μ 9.30
rp 1.78k
gm 5.23
<コメント>     同    上   


   Svetlana 4P1L(その3)
 <実測値>  フィラメント 4.2V/0.32A
μ 9.47
rp 1.81k
gm 5.23
<コメント>  5本の中で最も直線性が悪い。


   Svetlana 4P1L(その5)
 <実測値>  フィラメント 4.2V/0.32A
μ 8.88
rp 1.61k
gm 5.52
<コメント>  μが少し低めだが、特性は良好。


  
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