50C5 の特性実測データ

 
 




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 50C5は、AC100~110Vを整流して得られる程度の低いプレート電圧で動作するよう設計されたトランスレス出力管で、1950年代初頭に登場したようです。

 電源トランスが要らないうえ、傍熱多極管にしては3結のEp-Ip特性がそこそこ素直なのも魅力ですが、最大プレート電圧や最大スクリーン電圧などの公表値がメーカーによって大きく異なるため、ロードラインをどう引くべきかがいささか悩ましいところです。



【データシート値】

   50C5    
バルブ 形状  MT 7pin
 ユニット  傍熱ビーム
 ヒーター  50V/0.15A
最大プレート電圧 135V (注1) 150V (注2)
最大プレート損失 5.5W 7W 
最大スクリーン電圧  117V 130V 
最大スクリーン損失  1.25W  1.4W 
 3結動作例  Ep  110V
 Eg1  -7.5V
 Ib0  53mA
 rp 850Ω
 μ  7.0
 gm 8.2
 備考(データ元) BRIMAR、RCA他 GE 
   ※  (注1) = BRIMAR(STC) 、GE、NECなど     (注2) = RCA 、TUNG-SOL




 【3結実測値】   ※3定数(μ、rp、gm)は、上記動作例付近での数値

   NEC 50C5 (その1)
 <実測値>  ヒーター 50V/0.16A
μ 7.16
rp 834Ω
gm 8.59
<コメント>  


   NEC 50C5 (その2)
 <実測値>  ヒーター 50V/0.15A
μ 7.10
rp 854Ω
gm 8.31
<コメント>  


   ブランド不明  50C5
 <実測値>  ヒーター 50V/0.16A
μ 6.64
rp 864Ω
gm 7.69
<コメント>  


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