5A6(CV4097) の実測データ(3結)

 




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 ぺるけさんのサイトによると、5A6は無線機の送信管などとして使われ、軍用の高信頼球としてのCV4097が同等管で別名S2P20ともいうそうです。メーカーのデータシートはあるのですが、送信管用途のためか動作例はB級とC級増幅データが記載されているだけ。最も知りたい3結のデータは、「プレート電流30mA時の増幅率(μ)6.8」とあるだけです。

 実測してみると5A6とCV4097ではEp-Ip特性に少なからずの違いが見られ、ぺるけさんと同じ動作基点でのバイアスが4~5V異なりました(5A6の方が浅くなる)。実測本数が少ないので断定的なことは言えませんが、NEC製5A6のEp-Ip特性はよく揃っていてバイアスに4Vもの差が出るほどの劣化は考えにくいので、5A6とCV4097の間には元々この位の違いがあると考えた方がいいのかも知れません。


  【データシート値】

   5A6/S2P20(CV4097)  (参考) 71A  

5A6/S2P20(CV4097)
形状 MT9pin ST-14
 ユニット  直熱5極(ビーム)   直熱3極
 フィラメント  5V/0.23A or 2.5V/0.46A  5V/0.25A
最大プレート電圧  150V  180V 
最大スクリーングリッド電圧  150V  
最大プレート損失  5W 3.6W(推定) 
最大スクリーングリッド損失  2W 
 ぺるけさんの
3結動作例
 Ep  173V  170V
 Eg1  -21V±2V  -38V±4V
 Ib0  18mA  16mA
 RL  7kΩ 7kΩ
 μ ( 5.3) ( 3.0)
 rp  (1.7kΩ) ( 1.75k)
 gm -  -



  【実測値】   ※3定数(μ、rp、gm)は、A級動作での最適動作基点付近の数値

   NEC 5A6(No.1)
 <実測値>  フィラメント 5V/0.234A
μ 6.89
rp 1.78kΩ
gm 3.86
<コメント>  


 ②  NEC 5A6(No.2)
 <実測値>  フィラメント 5V/0.24A
μ 6.87
rp 1.96kΩ
gm 3.52
<コメント>  


 ③  NEC 5A6(No.3)
 <実測値>  フィラメント 5V/0.235A
μ 6.53
rp 1.67kΩ
gm 3.92
<コメント>  


 ④  NEC 5A6(No.4)
 <実測値>  フィラメント 5V/0.244A
μ 7.07
rp 1.82kΩ
gm 3.85
<コメント>  


   RAYTHEON CV4097
 <実測値>  フィラメント 5V/0.231A
μ 6.04
rp 1.91kΩ
gm 3.18
<コメント>  


 
 <実測値>  フィラメント
μ
rp
gm
<コメント>  


 
 <実測値>  フィラメント
μ
rp
gm
<コメント>  


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